東京オリンピックを目前に、自分だけの安住の地を求めて独身女子沼越さんがモデルルーム見学を繰り返す!これはいろんな要素が詰まりまくってます!!
東日本大震災以降、とにかく持ち家ってのは「財産」ではなく「リスク」なんじゃね?って意識が世の中に流れているように感じます。で、「持ち家か賃貸か」論争は限りなく裾野を広げながら、ひよこが先か卵が先かってくらい終わりのない議論が展開されてますよね。
が、人はどこかで結論を出さなければならない。
で、ぼくは持ち家に住んでるわけなのですが、ぼくの場合は
・自分の好き勝手にカスタマイズした家に住みたい
・たくさんの人を呼んでドンチャンしたい
・ちょこちょこリフォームを繰り返せるよう遊びを残してずっと手を加えていく
・先のリスクより今を楽しみたい
・一応「災害の少ない」と言われる地域を選んでいる
なんて理由から完全新築ではなく、築30年の中古物件をリフォームして住んでます。
・劣化して資産価値が下がっていくものに新築と同じだけのローンを払い続ける
・災害などでぶっ壊れた時はローンだけが残る
・引越ししたくなってもできない
等々なんてリスクも納得してのことです。
これから人口減で空き家が増えて行く日本でリフォームは結構アリだと思うんですね。言われなければリフォームだなんてわからないと思います。
あと、面白い建築士さんと出会うことができれば「こんな感じにして欲しい」というスケッチを渡すと図面に起こしてくれるんです。ぼくはありがたいことに、飲み友に建築士さんがいるおかげでかなり好き勝手言わせていただいたわけですが、これも縁の力っすね。
なんか話が逸れてきましたが、一個人でさえそれくらい家に対してこだわりがある時代です。一昔前のように安易に「いつかは一国一城の主」ってわけにはいかない時代だからこそ、家に対していろん想いを持った人々が出てくるこの漫画はしみる。
派遣や低所得でも東京で頑張る自分の「くつろげる場所」を探す人たち。
たくさんの人が行き交う都会で孤独を噛みしめる一人の家。
作中にでてくる「家ってなんだろう」って言葉は本当にずしっときます。
いい話だなぁ。