稼ぐ仕事を選ぶのか、やりがいのある仕事を選ぶのか、それが問題だ。

昨日仕事への姿勢についてちょっと書いたときにふっと思い出した個人的名作について今日もダラダラ書きます。 

大手家電メーカーで出世コースまっしぐらの49歳、筒井肇さんておじさんが主人公です。大企業で出世コース、東京でかっちょいいマンションに妻と娘と3人暮らしってうらやましー環境なのに、すごく息苦しそうなんですね。眉間にシワがよりっぱなし。家族の会話もそっけない。見ててどんよりするような冒頭です。

それが、島根の実家のお母さんの入院と、自分と違って夢いっぱいで働いてた同期の親友の突然の事故死が重なって、とつぜん「自分、これでいいのか?」って考えちゃうわけです。

そんなとき思い出したのが、子どもの頃夢だった「電車の運転手さん」ていう夢。

突然吹っ切れて、会社を辞めて運転手を目指すわけです。

収入は激減、家族はバラバラになるのに、急に物語全体から暖かい雰囲気があふれ始めます。この冒頭部分との演出の差はすげーです。同じ映画か!?てくらいの勢いです。中井貴一さんの表情も180度変わります。同じ映画の同じ役か!?てくらいです。

そしてそれを見ると思うのですよ。「おれの仕事中の表情は、前半の中井貴一か?後半の中井貴一か?」と。

ぼくは一般にいうと「将来の夢を叶えた人」なんです。自分でもびっくりするくらい努力しました。というわけで10年くらい楽しく仕事してたんですが、最近上司から言われるわけですね。「おまえそろそろプレーヤーからマネージャーになれよ」と。そしたら突然、仕事内容が変わってつまらなくなっちゃったんです。そんな時にこんな映画見たら泣けます。

まあ、ぶちぶち言ってても仕方ないので、最近は「いかにマネージャー側にいながら仕事を楽しめるか」っていうのが目下最重要課題です。ようは「いかに全体を見渡しながら楽しいところは自分でやるか」っていうことですよね。やってやろうじゃないの。がんばろーと思います。

そんなわけでこういう「質の高い生き方とは?」系の映画の鑑賞がとてもいい充電になるのでした。

電車好きじゃなくても楽しめますよ!オススメ!!


映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』予告編 - YouTube