「大停電の夜に」はクリスマスイブの「非日常感」を取り戻させてくれる映画

ぼくはここ数年、クリスマスイブに「特別な日」って感じを抱かなくなってしまいました。

「そりゃ結婚してるからだろ!」っていうツッコミはなしで、きっとハロウィンが終わると同時にクリスマスのターンが始まってしまうので、非日常の期間がずーっと続いてそれがもう日常になっちゃってるんじゃないかと思ったりするのですがどうでしょう?世の中の雰囲気に「凪」の期間がない。毎日が非日常だとそりゃもう日常ですよね。

そんな日常になっちゃったクリスマスイブを再び非日常にするための仕掛けとして、大停電が起きちゃうのが「大停電の夜に」って映画です。

もう10年前の映画なんですねー!ビビります。

当時はそれほどすげー話題にならなかった気がしますが、この「クリスマスイブが日常になっちゃった」今の時代に見ると、シミます。 

大停電に見舞われたクリスマスイブを過ごす12人の男女の物語。それぞれに予定があったわけなんですが、その予定が停電のせいでいろんな方向に変更していくわけです。その過程で起こる、偶然の出会いとか気づきとか喜びとかその他もろもろ。

「そうだった、クリスマスイブは寒空の下でもマッチの炎で幸せな夢が見られる日だった…!」ということを思い出させてくれるいい映画だと思います。

おすすめです。


大停電の夜に Trailer