「持たない暮らしスト」には「ミニマリスト」と「こんまりスト」の2派があると思う

dマガジンをペラペラとスワイプしていたら、今月の「日経おとなのOFF」で「持たない暮らし入門」という名の特集を組んでいました。

日経おとなのOFF2016年4月号

日経おとなのOFF2016年4月号

 

 持たない暮らしトップランナーとして最初のページで紹介されていたのは茶道・華道研究家の山﨑仙狹さんです。が、茶室の床の間には仏像が鎮座していて、ブナの木のロッキングチェアなんかでくつろいでます。

「持ってるじゃん!」

二人目は若すぎるドクターの南雲吉則さん。「お掃除ロボットなんか使わず自分で床掃きすれば肩こり知らずです」とテーブルにあげている椅子はウェグナーのYチェアですよ。ぼくこれ欲しいんです。いつか買う。

「持ってるじゃん!」

とまあ、批判的に書き出しましたが、これってときめく片付けで一世を風靡したこんまりさんの思想ですよね。「基本捨てるが例え着なくなった服でも触ってときめくなら置いとけ、むしろ飾れ」ってやつです。この考え大好きなんですよ!

片付けたいけどうまく片付けができなかった当時のぼくにとってこの思想は福音でした。「ああ全部捨てなくていいんだ」って感じです。以降ぼくは「どうでもイイ」ものは買わなくなり「本当にイイ」ものを慎重に慎重に吟味するようになりましたよ。

自分にとって「本当にイイ」モノに囲まれて暮らす生活はかなりイイ感じです。そしてこの思想は、狭い茶室に一輪の朝顔で「満開の朝顔庭園」を想像させる日本の禅の思想に通じますね。

「本当にイイもの」を置き、後はそぎ落とすことで至る無我の境地。

この極地にたどり着くためにはやはり「本当にイイもの」は必要なのです。だからいつまでたっても物欲がおさまりません。困ったもんです。

最近ブラーバが欲しいです。