すっかり新年度っぽく毎日充実した日々を過ごしております。
「仕事しかしてない」みたいなのは辛いのですが、こんな時は映画に限りますねー。短い時間に本当にたくさんのエンターテイメントが詰まってて映画って良いです。でも映画館に行くのはちょっとしんどいので、そんな時はレンタルがぼくの強い味方です。
映画も好きなんですが、本も好きなんですよね。そんなぼくの同志に送りたい一作が森崎書店の日々です。
職場恋愛の彼氏と良い感じで「仕事も恋もバッチリ!」と思っていた主人公の貴子ちゃんは、ある日彼氏に「おれ今度結婚するから!」と告げられます。そう、彼氏と思っていた男にとって貴子ちゃんはセフレだったってわけです。
激しくショックを受けた貴子ちゃんはニートになります。
何もせずにむせび泣く日々を送っていたところ、神保町で一人古本屋をやってるサトルおじさんに「うちで働かないか?」と声をかけられるんですね。
今までほとんど、本の世界とは無縁だった貴子ちゃんは、始めは慣れない書店の仕事に戸惑いながらもちょっとずつお客さんと打ち解けたり、自分も本を楽しめるようになったりします。でも時々フラッシュバックする恋の傷。頑張れ貴子ちゃん!
学生時代、読書に耽るって行為はたいていクラス内でヒエラルキーが低いですよね。もれなく「陰キャラ」ってレッテルを貼られます。それが大人になり、ある程度の知識や教養が求められる年代になると読書好きってのは「知的でかっこいい」って身分を獲得するような気がします。そしていつしかお気に入りの本だけを収納した「見せる本棚」を構築し悦に浸るようになるんですよね!ああごめんなさい。もれなくやってます。
この読書に対する価値観の移行って面白いなー、って思うんですよ。
そしてこの映画を見てると「こんな楽しい世界があるんだよ。みんな早く気づこうよ!こっちおいでよ!!」って言われてるような気がして、なんだかワクワクします。
すごく好きなシーンがあって、貴子ちゃんがなんとなし読んでた古本に前の持ち主がさしたまんまにしたしおりを発見するんですよね。これってネットを介さない「いいね!」の共有ですよね。素敵!!
こころが穏やかになったところで、明日も仕事頑張りますか!