いやー、ゴールデンウィークがあるからって5月が仕事量が少ないわけではないので、ゴールデンにするためにはその前後を本当に馬車馬のように働かねばならないのはいろんな業界で見られる傾向じゃないかと思います。
なんとかおちついてきたー。
そんなときはスカッと爽快感のある映画でも見たいってもんですね。これなんかオススメです。
すごい映画です。
支離滅裂なんです。
物語は、山田孝之さん演じる(演じ分ける)3人の男の物語なのですが、この3人が対面するシーンはありません。お互いの人生にちょびっと触れ合うだけ。
1人目は、ちょっと子供っぽい性格で、「偉大なミロクローゼ」という魅力的な女性に恋をする男性で、名前はオブレネリ・ブレネリギャー。彼はオレンジ色のおかっぱ頭がチャームポイントです。二人目は、若者の恋の悩みに電話で答えるダンディーなオトコ「ベッソン」。ベンソンはダンスがすごく上手い。ベッソンのシーンは常にスペースチャンネル5というゲームの画面を思い出します。3人目はさらわれた恋人を探すため時空の旅を続ける浪人の「多聞」。多聞は「無限の住人」の万次さんみたいです。
それぞれのストーリーもぶっ飛んでいるのに、この3つのエピソードがさらに行ったり来たりするという、しかも「これって繋がってるの!?」ていうような展開で、なんだかジェットコースターみたいです。
はっきり言って「わけわからない」物語です。でも、そのわけわからなさが気持ち良いし楽しい。「形式」なんてなくても映画って楽しいんだな、って思わされます。そしてその支離滅裂に見えてるなかの、その隙間スキマを楽しむ感じが面白い映画です。
「一見わけわからない」感、みたいなのを楽しむ物語って、ちょっと高尚な印象がありますが、この作品はそこまで見る側を突き放してるようにも感じないんですね。「形式的なものを壊したらこんな楽しいものができたからちょっと見てってよ!」みたいな親しみを感じました。
ネタバレを避けながら書くとさっぱり魅力が伝えられない!でも、ぼくこれ大好きです。
それにしても、オブレネリ・ブレネリギャーのときは可愛いく、ベッソンのときは振り切れた感じで、多聞のときはイケメンな、山田孝之さんの演技の幅はすげーなーって思います。