学生時代、大学の図書館でポンペイの写真集を発見して見ました。
ポンペイの遺跡の壁画にフォーカスした内容だったのですね。ご存知ポンペイは今のイタリアにある古代ローマの都市で、火山の噴火で壊滅したことで有名ですね。壊滅前は、当時の最先端の文化を誇った都市だということで、文化芸術の水準も非常に高く、というか壊滅しちゃったせいでその後発掘されるまで、噴火で壊れなかった壁画なんかは地中にそのまま保存される結果になったってことです。
当時最高級の栄華を誇った都市が自然災害で1日で滅亡するなんてすごいドラマです。てな物語をバイオハザードの監督が映画にしたってのがポンペイです。新作の棚から下りたので早速借りました。
もうね。歴史的事実として壊滅した都市の物語なので「みんな死ぬんだな」て思いながら見なきゃいけない話じゃないっすか。(本当にみんな死ぬのかはネタバレなので言いませんが。) この「終末へ向かっていく、それでも必死で生きていく感」やばいです。ついつい見入ってしまいます。つらいのに。
主人公のマイロは、子供の頃ローマ軍に村を蹂躙され奴隷として連れてこられた剣闘士、「いつかローマに復讐してやる」と、コロシアムで行われる奴隷同士の殺し合いライフの中ひたすら強くなっていきます。
そして、あるとき連れてこられたポンペイで身分違いの片思いをしちゃうわけですよ。しかしその相手にはフィアンセがいた!もちろんそれは政略結婚で、相手はマイロの家族を奪った宿命の相手、という絵に描いたような王道っぷり。本来なら全てを取り戻して大円団てなはずなのに、舞台がポンペイという間の悪さ!ああ!マイロには幸せになってほしい!!
前半のコロシアムでの派手なアクション。後半の火山が噴火する中での壮絶なバトルと火砕流からの逃走劇。体感時間がラストまであっという間でした。
で、あのラスト!ああ!!
あまりにドラマチックすぎる内容に、後からネットでポンペイ関係のサイトを色々みて、大学時代に図書館で出会ったあの写真集を思い出しました。
今ぼくたちは幸せだ。