あ、どうも、ガッチャ!!
2年くらい前のアニメなので「何を今更!」と思われるかも知れないのですが、そこはチャンネルの少ない地方都市の悲しい性ということでお許しください。
まったく、地球の裏側の出来事がリアルタイムで知れる時代に、何故にネットで話題になってるテレビアニメがリアルタイムで観られないのか…。既得権の匂いがプンプンだぜ!
正月からちょっとずつ「ガッチャマンクラウズ」を見てました。これがまぁー面白くて面白くて。
「見たことないわぁ」って方の為に話させてくださいね。
ぼくら世代だと物心つくかどうかって頃にやってた、天野喜孝氏キャラデザの科学忍者隊が出てくるのですが、それとはまったく別物で、地球の平和を守る為に、特殊な力をあたえられた選ばれた戦士たちの物語なわけですが、時代が何せ21世紀なわけです。
LINEやFacebookを彷彿とさせる「ギャラックス」って名前のSNSが完全にインフラ化してる社会が舞台になっていて、これまでなら電車の運転手が突然呼吸困難になったりした時は「お客様の中に電車でGO!の達人はいませんか!?」と車掌さんが言ってたところを、ユーザーの個人情報から検索してギャラックスが「電車の運転手が呼吸困難です、あなたの電車でGO!のスキルが必要とされています」と訴えてくるって社会になってるのがこのアニメの舞台です。
SNSでゆるーく繋がってて一人一人が自分のスキルでヒーローになれる社会で、圧倒的な力を持った一部のヒーローって果たして必要か?ということを問うているのがこのガッチャマンのストーリーでした。
すげーな。意識高いな!
しかもガッチャマンたちが変身するアイテムが、モレスキンのような手帳で、その手帳がまるでevernoteやDropboxのようにメンバー同士で情報を共有できるようになっているっていうライフハック大好きなITっ子たちの琴線に訴えてきます。
そして主人公の一ノ瀬はじめちゃんは、一見脳内お花畑な巨乳女子校生に見せかけて「ヒーローとはかくあるべき」という、慣例や固定概念に対して「何でっすか?」「どうしてっすか?」と問いかけてくるボクっ娘で、物語が進むにつれて「この子、賢者かなにかか!?」と思わされる始末です。
あと、ガッチャマンたちがなかなか変身しないのも面白いですね。この変身して戦わないっぷりは、ぼくはウルトラセブンを思い出します。ウルトラセブンって重い物語をがっつりやったあとにちょろっと変身して戦う物語が多いですよね。
面白くて2期も見てしまったわけですが、2期は2期で真面目に投票年齢を下げた上にネットを使った選挙の可能性とリスクを描いてます。やるなぁ。
いい物語に出会った。