以前Apple Musicを使ってる記事を書きましたが、その後さらにあったいい影響の話をしたいと思うっす。
職場での世間話あるあるの中に「朝の時間どのチャンネル見てる?」ってのがありますよね。そこで「Apple Musicで音楽聴いてます」とカッコつけることができちゃうのです!
という冗談は半分にしといて、ぼくは以前から朝の情報番組をつけてるのに抵抗があったんですね。なんでかっていうと番組のフォーマットといいますか「この時間になったらこのコーナー」ってあるじゃないですか。それと、毎日流れる同じCMですね。これらから「毎日同じ朝の繰り返し」「繰り返される同じ日々」感を感じてしまってたんです。
それがあるときつらくなっちゃったんですよねー。
ぼくのこんな気持ちを上手く表現しながらも、著作権の問題から世にあまり広まらなかった幻のメディアアート作品にK.K. さんの「ワラッテイイトモ、」ってのがありますね。
これは「キリンアートアワード2003」ってアートコンペに出品され最優秀賞に輝いた作品です。「予定調和」とか「繰り返される日常」とかそういったものの不気味さをグイグイと突きつけてくる強烈な作品で、「笑っていいとも」を細かく切り刻んでオリジナルの映像と組み合わせながら切り張りして映像作品を構成するっていう、言ってみれば「映像のコラージュ作品」なわけなのです。しかし著作権の絡みをクリアすることができなかったため、日の目を浴びることもなく、キリンアートアワード自体もこの年で終わってしまうという曰く付きの作品です。
ぼくはこの作品を見てどえらい衝撃を受けまして、朝の情報番組に同じ匂いを感じる病気にかかってしまっているのです。(多分)
そこにいくとApple Musicは、まぁ聴ききれないくらいの量の音楽があるわけで、毎朝いろんなプレイリストを再生し「毎日違う朝」感を演出してくれます。これが嬉しい。朝起きて最初にApple Musicから「どれ聴こうかな」ってしてると、なんかワクワクしてくるわけです。結構オススメです。出社拒否の何割かは解消されるんじゃないでしょうか。
ただ単にぼくが打たれ弱いだけで、うちの奥さんなんかはテレビ番組を「このコーナーになったらあれやる」みたいなペースメーカーにしてるんですけどね。
ただ、ワラッテイイトモ、は一回みといたほうがいい作品だと思ってます。下記に全編埋めときますが長いんで時間があるときにどうぞ。
あと、解説はコチラがめっちゃわかりやすいです。