我輩は家主である、部屋はまだない

今週のお題「わたしの部屋」

書類的にはぼくの家になっているので固定資産税はぼくが払っている我が家ですが、ぼくの部屋はないんですね。

以前、建築デザインの本で読んだことがあるのですが、日本の高度経済成長期のマイホームでは、子供部屋は家の中の一等地に割り振られていたそうなんですね。「子供は宝!だから最高級の環境で、良質な勉強をして、いい大学、いい会社へ!」って夢で「なるべく家づくりに金をかけてもらってがっぽり儲けさせてもらいまっせへっへっへ」という思惑をオブラードに包んだ結果だったそうです。

偏った見解かもな、とも思いながら、一理あるわなって思ったりもしました。

同じ頃「小さな子供は部屋にこもって勉強するより、リビングで親の顔見ながらの方が学力上がります。」とか、「りっぱな子供部屋作っても、子供はいつか出て行きますよ」みたいな意見も方々で見聞きし、自分の経験も相まって我が家は小さな子供部屋を作りましたが「子供部屋はいつかぼくの書斎になるでしょう」という見積もりがあります。なので現在ぼくの部屋はありません。

だがしかし、箱がなくても案外人間は満足するもんだなって思うんですね。

我が家は二階の階段上がってすぐのところにちょっとしたフリースペースを作っています。廊下込みで4畳くらいですね。ここの壁際にカウンターテーブルをつけていて、その右端1畳くらいがぼくの聖域なのです。

ここには、23インチの外部モニターが置かれています。

PHILIPS 23型AH-IPSパネル採用ワイドディスプレイ 5年保証付 234E5QHSB/11

PHILIPS 23型AH-IPSパネル採用ワイドディスプレイ 5年保証付 234E5QHSB/11

 

このモデルはベゼルが薄いので、本当に画面だけがそこにあるような感じでかっこいいです。本当はアップル純正のThunderboltディスプレイが欲しいのですが法外な値段なので、ベストではないですがベターなチョイスで納得しています。

普段持ち歩いてるMacBookは家ではこいつに繋がれます。モニターの前にはワコムペンタブレットとキーボードが置かれています。このモニター、HDMI端子が2つあるので、DVDレコーダーにも繋がれていて録画したテレビ番組も見られます。

音はBoseのサウンドリンク置いてます。小さいけどいい仕事します。

その横にはイーゼルと描きかけの水彩画があります。水彩画を描くときはこのディスプレイが資料を表示する仕事をしてくれます。資料はMacBookで表示して録画した「美の巨人たち」を見ながら絵を描く、なんて贅沢もできます。

絵の具などの画材と、ガジェット系の小物はボビーワゴンに収納されてカウンターの下に置いています。 

そしてあまり取り出さない、しまっておきたいものはバンカーズボックスに放り込んで無造作に積んでおくだけでかっこいい。 

フェローズ バンカーズボックス 703ボックス A4ファイル用 黒 3枚パック 対荷重30kg

フェローズ バンカーズボックス 703ボックス A4ファイル用 黒 3枚パック 対荷重30kg

 

 こんなコックピットに座るぼく専用の椅子は、巨匠イームズのシェルチェア!

…のリプロダクト。 

問題は冷暖房。廊下の一角なのでこの時期寒い寒い。ダイソンのヒーターが寄り添ってくれてます。君を離さない。

 

何年もかけて育ててきたこの環境。宝ですねー。 

絵にするとこんな感じ。

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はちゃめちゃな子供たちもこのエリアにあるものには手を触れないんです。家の中でここだけは父のものだけが父だけの意思のもと並べられてるって無意識に感じとるのかな?とか思います。

フランスのインテリア文化では「子供は未完成な大人、なので子供専用の部屋は必要なし。しかし完成された大人になるために、自分で管理するスペースを家に作って練習させるべし」ってのがあって、その発想で作ったぼくのエリアなのですが、とても満足していて、うっかり休みの日に奥さんが子供を連れて出かけたりしたら、ぼくはここにずっといます。

「自分のスペースって箱を用意しなくてもつくれるもんだな」って日々実感しています。

以上、自慢話に付き合ってくださりありがとうございました!

でも、自分の部屋が持てないお父さんたちにぜひオススメです。