小説「室町無頼」の感想

こんにちは、相変わらず隙間時間にちょっとずつ本を読んでいるりとです。

今日は「室町無頼」という本を読み終えた感想を書こうと思いますよ! あらすじが説明できる程度のネタバレがある事をご容赦ください。

室町無頼

室町無頼

 

 室町無頼のシビレた3点

1、応仁の乱直前の腐りきった京の都で世直しを目論む2人の熱い漢の友情!

2、主人公才蔵の血しぶきが飛ぶ迫真のバトルとベタな修行!

3、絶世の美女との濃厚なラブシーン!

ならず者たちの頭目・骨皮道賢と謎の浪人・蓮田兵衛

このお話は、戦国時代の幕開けになる応仁の乱を直前に控えた室町末期の京都なんです。貴族達は無茶苦茶な政治をしてぶくぶくに私腹を肥やしてる一方で、農民達は貧困にあえいでいます。

食い詰めて山賊や盗賊になった農家の次男三男達を集めて用心棒のような部隊をつくった男が骨皮道賢です。

この時代、警察的な役職も腑抜けになってたらしく、道賢はならず者でありながら京の治安維持を幕府から依頼されていました。道賢は従っているふりをしながら期を狙い、権力の内側から政府をひっくり返してやろうと目論んでいるのです。

もう一人の重要人物、蓮田兵衛はつかみどころのない飄々とした男です。彼は、金や権力には固執せず、農地を巡りながら信用を得ていくのです。かといって、優しい人かと思ったら、邪魔する相手はバッサリ斬り伏せてしまうような面も持ち合わせた、何を考えているのかわからない謎の人物として登場します。

何者でもなかった少年から武芸の達人に成長していく主人公・才蔵

 実は上記の2人は主人公ではありません。

主人公・才蔵は没落武士のせがれです。住む場所にも食る物にも困る惨めな子供時代を過ごし、丁稚に出された先で天秤棒に油をさげて売り歩く仕事をする日々を送ることになります。

才蔵はカツアゲにやってくるチンピラ相手に天秤棒を振り回して応戦することで、我流ながらいっぱしの棒術使いとなっていきます。その事がきっかけで、才蔵は道賢と出会い、道賢が兵衛に引き合わせるのです。

道賢と兵衛は才蔵にとって、ルフィのシャンクス的存在として描かれます。

兵衛は才蔵の荒削りの棒術の腕を見込んで、仙人みたいな棒術の達人のところに才蔵を弟子入りさせます。

そこで、才蔵は死と隣り合わせの過酷な修行を行うのですが、この修行がまたベタでいいのです。貧弱野球部が、敏腕コーチに「特訓だ」と言われて農作業させられる、みたいなベタさです。

でも、そうやって少しずつ強くなりながらバトルを繰り返していく展開、みんな好きですよね?

世紀の美女・芳王子とのアダルティなやりとり

才蔵、道賢、兵衛の3人は、自分の腕っぷしで生きていきます。しかしこの時代、浮浪者となった女性が生きていくためには、春を売るしか道がなかったようです。

芳王子という高級娼婦キャラが登場するのですが、彼女も不幸な生い立ちながら懸命に生きていくために、春を売る道を選んだ女性です。

彼女は3人の精神的な支えになるわけですが、3人とも彼女との濡れ場が描かれるんですね。

まあその表現が生々しいこと!!芳王子は、悲しいけどエロい人です。

直木賞とか本屋大賞とかにノミネートされる本って、こういう官能的なシーンが結構多いです。そんなまとめ記事かいたら需要あるかもしれないなー、なんてぼんやり思いました。

それにしても表紙がかっこいい

そんなわけで、バトルあり、リスペクトすべき大人あり、主人公の成長あり、美女とのエロありの王道フルコース物語の室町無頼は、表紙がまた少年漫画のようでかっこいいですよね!

あまりにかっこいいので、ぼくがブログでアップしている漫画「グランピレパ物語」でオマージュさせていただきましたよ!

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おおーかっこいい!こんなかっこいい勇者パラさん初めて描きました…!!

 

今まで描いた彼のイラストといえば…

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こんなのや

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こんなのでしたからね!!

これは、主人公感が半端ない!!

 

ところで、勇者パラくんは普段、剣に布を巻き、その布と帯とを巻きつけて腰に帯刀してる設定なんですね。

なのでしっかり括ってないと、こうなります。

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みなさんがぼくにパンツ描け描けいうから描きましたよ。みなさんの期待に応えて、とてもいいことをした気分です!

ではまた!!