こんにちは、出張から盆休みへのコンボを決めたりとです。
今日は出張先のホテルで村上春樹さんの「騎士団長殺し」を読んだので、その話をしますよ。
話が盛り上がってくる序盤のあらすじを書きますので、一切のネタバレを禁じてページを開く日を待ってる方はここまでにしてGoogleで高校野球の結果を検索してください。
以前も書きましたが、ぼくは出張先のホテルで読書するのが大好きです。
お付き合いの飲み会がなければ、現地の名産品を食べに行くよりコンビニで晩御飯買って部屋で本読みたいくらい好きです。
なんかね、ひとりで美味しいもの食べに行くの楽しくないんですよね!
それだったら、経費で泊まった部屋を快適な温度と湿度にして音楽聴きながら本読んでる方が楽しいのです。
賛同の声、お待ちしています。
さて、本の話です。
騎士団の話かと思ったら画家の話でした。
ぼくも「村上春樹だから」って理由で予備知識なしで読んだのですが、主人公の「私」は画家でした。
もともと抽象画を描いていたのですが、結婚し、安定した収入を得るために肖像画を描くようになった「私」。
肖像画は人気が出て、仕事はひっきりなしだけど、本当に描きたいものはなんだったかわからなくなった「私」は、それでも妻との生活に幸せを感じる日々。
しかし「私」は、物語の冒頭に、奥さんから「離婚しましょう、理由は聞かないで。」と言われます。
ショックのあまり、家を飛び出した「私」はその足で、東北から北海道に向けての放浪の旅をしたあと、美大からの友人・雨田政彦から「父の家にすまないか?」と声をかけられます。
雨田政彦の父は、高名な日本画家の雨田具彦さん。彼は認知症で療養所に入っていて、アトリエが空き家状態になっているというのです。
雨田具彦のアトリエに住まわせてもらうようになった「私」は屋根裏で奇妙な絵を発見します。その絵のタイトルが「騎士団長殺し」。
その絵では、騎士団長らしき人物が、剣を突き立てられ、血を吹き出している様が描かれていました。
「騎士団長殺し」を屋根裏で発見したあと、「私」は夜な夜な不思議な鈴の音を聞くようになります。
「私」は、雨田具彦のアトリエに住むようになって知り合った謎の老紳士「免色渉」に手伝ってもらい、アトリエの裏手から音の出どころである埋もれた石室を発見し、掘り起こします。
石室の中で音の出所らしい「鈴」を発見したものの、それがどうやって鳴っていたのかさっぱりわからない「私」は、とりあえず鈴をアトリエに持ち帰ります。
その夜、「私」はアトリエで「騎士団長」に出会います…。
いやー、村上節炸裂の現実が溶けていく不思議な話でした!
相変わらず、といったらなんですが、村上作品の主人公は「おれはダメダメなやつなんだ…」と自称しているワリに、女っ気に困りません。
今回も、放浪の旅をしている間に知り合った女性と一夜を共にしたり、仮住まいのアトリエに人妻が通ってきたりします。
本当にけしからん!
けしからんので、どうやったらそんな事が起こるようになるのか、村上作品の主人公たちに共通するモテポイントを探っていこうと思います。
こうしたらモテるのではないか? ポイント
・バーに行きウォッカやバーボン、ワインを飲みながらナッツを食べる(家で寝る前でも可)
モテる男は飯は腹に貯まればいい、なんて思わないようです。小腹が空いたら、悩み事があったら、まずはお酒を手に取り、その酒にあうアテをつまんで空腹を満たすのです。
・お気に入りの本をつくり、フレーズを空で言えるようにする
本は読んでおく事に越した事はないです。洋邦の古典文学ならなおいいです。そして、ここぞという時に、さりげなく本に出てくる言い回しを会話に取り入れるのです。ここでわざとらしさが出てしまっては「おれは頭がいいんだぞ臭」がするのでNGです。
・音楽をレコードで聞き、その時間を大切にする
モテる男は「音楽を聴くための時間」が生活の中にあるようです。「ながら聞き」なんて以ての外です。通になってくると、聴くための機器にもこだわっていきます。
・たとえ話を二つ用意し「あるいは」でつなぐ
「君は、中世ヨーロッパ絵画のように、あるいは高原に咲く一輪の花のように美しい。」
ゆったりとした時間を過ごす大人はモテる
書いていて改めて思ったのですが、つまり、あくせく働いたり、イラっちな大人はモテないよ、お金なんてなくても、自分の世界を持って生きてる男はかっこいいよとおっしゃってるように思いました。
趣味を持ち、その時間を大切にしている大人には、女子の方から寄ってくるわけです。
つまりこれは、日々自分たちの好きな事をブログに吐露しまくっている我々にとって大いなる福音です。
夢と希望を持って、趣味についての知識と経験を増やしていきたいと、改めて思いました。