ぼくは『中二病でも恋がしたい!』を勘違いしていた

こんにちは、すごい勢いでりとです。

最近、Amazonプライムビデオで『中二病でも恋がしたい!』のアニメを見ました。

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今まで内容を知らなかったのは地球上にぼくだけだったかもしれませんが、一応あらすじとしては、中学時代イタいくらい中二病だった主人公・富樫勇太くんが「これからは普通になろう」と、誰も自分のことを知らない遠くの高校に進学したものの、誰もいないところでポロッと出してしまった中二病発言を、現役中二病のヒロイン・小鳥遊六花に見られて付きまとわれるようになる、という始まり方をするお話です。

誰もが抱えるトラウマを振り返りながら、生暖かい視線で楽しむ話かと思った。

中二病って、実はぼくら世代がある意味ドンピシャなんですよね。

伊集院光さんがラジオで言い始めたのがちょうど高校大学くらいの時期で、その後一気にネットで広まってみんなで言い合って「ちょっと前の忌まわしい記憶」として散々のたうち回ったり、ネット上で場に不似合いなことをいう人を指して言ったり、そうやって誕生から育っていく様をずっと見てた言葉でした。

大人の階段を登り始めた頃に「もう大人になった」と思い込んで大人っぽい言葉を言ってみたり、かと思えば少年少女の頃のような妄想の世界をさも実在するもののようにそこそこの歳なのに言ってみたり…なんてのを指してはじめは使ってたように思います。

最近は、このお話でもそうなのですが、どちらかというと「異世界は存在していて自分には何か特別な力が!?」みたいなのをいい歳して思ってることを指して使われることが多いのかなー?と思いましたが、ともあれどちらにしてもこの作品は「イタい」人たちの日常とラブコメを我を振り返りながら自虐的に楽しむ作品なのかな?と始めは思いました。

でも、違いました。

ヒロイン・六花ちゃんが「なぜ中二病になったのか」が重い

前半は確かにドタバタのラブコメなんですね。

しかし中盤、六花が中二病になった経緯が語られます。そのあたりから一気に物語は重い話になります。

六花は、ある出来事をきっかけに「中二病」になりますが、これを「喜怒哀楽を失った」とか「声が出なくなった」とかに置き換えたら、完全にジャンルは『ラノベ』じゃなくて『恋と青春の純文学』になる勢いの展開なんです。

そして、売り出し中の若手俳優さんや女優さんがキャスティングされての映画化でもおかしくないくらい、後半は真剣で泣けるラブストーリーでした。

おかげでこちらも、前半「なんてイタい電波な女なんだ…!」散々思わされるせいで、後半「今まで冷めた目で見ててごめんね六花たん!!」と反動がものすごいことになります。(その思いをイラストに込めました)

タイトルで距離置いてた方がいらっしゃったら、ぜひ一度お試しあれ!

中二病でも恋がしたい!  (1) [Blu-ray]

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