アイドルといえば『KEY THE METAL IDOL』

今週のお題「私のアイドル」

 こんにちは、りとです。はてなさんの今週のお題がアイドルなのでぼくのアイドルの思い出について語ります。

『KEY THE METAL IDOL』ってアニメご存知ですか？

「お前の人生でベスト３のアニメをあげよ」って言われたら入ってくるアニメなんですが、主人公の少女・巳真兎季子（みまときこ）ちゃんがアイドルを目指す物語です。

愛称は「キィ」岩男潤子さんの抑揚を欠いた声がたまりません

以前このアニメについてこのブログで語ったことがあるのですが、また語りたくなったのでもう一度語ります。かなり昔のアニメなんでちょっとネタバレありで行きます。

KEY THE METAL IDOL LIMITED BOX【初回限定生産】 [DVD]

 衝撃的なストーリー

山奥の寂れた村、猯尾谷（まみおだに）でキィはおじいちゃんと2人で暮らしていました。キィにはお父さんとお母さんがいません。なぜなら、キィはおじいちゃんが作ったロボットだからです。

おじいちゃん

しかし物語冒頭、おじいちゃんが死んでしまいます。

「おじいちゃんが死んだらキィはバッテリーが交換でできないよ…」と途方にくれるキィにおじいちゃんは遺言を残してくれていました。

「3万人の友達をつくればキィは人間になれるよ。」

友達3万人できるかな？早く人間になりたーい！

キィは３万人の友達をつくりに上京します。そこで、猯尾谷で昔キィの面倒を見てくれていた友人のさくらちゃんと再開し一緒に暮らすことになります。

ぼくの中で「さくらちゃん」といえばカードキャプターでも帝国華撃団でもなく彼女でした

キィはテレビに映るトップアイドル・鬱瀬美浦（うつせ みほ）を見て「自分もアイドルになれば友達が3万人できる」と思いつき、アイドルを目指すことにします。

国民的アイドル！

ところで、おじいちゃんが死んでますよね？

そう、殺されてるんです。

犯人は蛙杖仁策（あじょう じんさく）。

とにかくすごい悪者。速水奨さんの演技が光ります。

彼は蛙杖重工という世界的企業の総帥なのですが、裏では世界中の戦地に兵器を売る闇の商人なのです。彼は最新鋭の兵器として「二足歩行ロボ」を開発中で、工学分野で天才と言われたキィのおじいちゃん・巳真武羅尾（みま むらお）を取り込もうとしていたのです。
しかし、巳真博士は最高傑作であるキィについて一切情報漏らさず死んでしまったため、蛙杖はキィを探します。

ところでキィが憧れたアイドルの鬱瀬美浦ですが、ステージに立つ彼女はなんと蛙杖が開発したロボットで、鬱瀬美浦本人は監禁され無理やり歌わされてるのでした…！

アイドルとはなんぞや？と考えてしまいます。

年末に韓国のアイドルグループ「SHINee」のジョンヒョンさんが自殺したニュースが話題になりましたよね。

昔読んだ本なので、引用元を忘れてしまったのですが国土と資源が乏しい韓国は９０年代に「このままでは国がなくなる！我が国が輸出できるのは人しかいない！」とスポーツ選手とアイドルを輩出することを国策にしたんだそうです。

それから１０年くらい経って日本で起こったのが「韓流ブーム」でした。ぼくは当時「おお、すげぇ！国策成功じゃん！！」て思ったんですね。

しかし、国策ということは税金が使われているわけで、ということは得られるものは個人ではなく国の利益で、韓国のアイドルって血の滲むような努力をしても月給制なんだということが報じられました。

アイドルって、たくさんの人に夢や希望を与えても、本人はどんどん消耗されて擦り切れていってしまうのかもしれないですね。

作中、鬱瀬美浦のポスターがずらっと貼られたシーンを見ると、ぼくはアンディ・ウォーホルのアート作品『マリリン』を思い出しました。

キィもそんな展開になっていきます。興味を持たれた方、オススメなのですが、すごく鬱展開が続くのでお気をつけください。

最後に、作中に出てくる音楽が本当に素晴らしいのです。ひょっとしたらぼくが持ってるアイドルのCDで一番多く聞いたのがこれかもしれません。

KEY THE METAL IDOL VOCAL DATA DISC

ユーチューブにOPあるので聞いてみてください。この曲も大好きです。あと映像が物語の世界観をバッチリ表現していて素晴らしいです。

Key The Metal Idol Textless Opening