【漫画感想】『ブルーピリオド』にやられた

こんにちは、りとです。

手前味噌で恐縮ですが、ぼくは自分のことをわりと器用な人間だと思ってます。

…と言っても手が器用なんじゃなくて、何と言うか「世渡りのバランス感覚」みたいなものに対してなんですけどね。色々なことに折り合いをつけてソツなくこなすことに関してです。

しかし、実はこの性格のせいで「絵が今ひとつ突き抜けられないんじゃないか?」と密かに悩んでいたりもします。

バランスが取れてるが故に、絵もなんだか小さくまとまっている。

何か突き抜けた人の絵ってすごいじゃないですか。憧れるんです!

今日は、現在アフタヌーンで連載している『ブルーピリオド』って作品が「こんな刺さるところが多過ぎてヤバイです」って話を今日はしようと思います。

 リア充だけど虚しい主人公が美術に出会う話です

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

主人公は、高校生の矢口八虎くんです。

空気を読んで生きていくことに長けた彼は、夜はリア充な仲間たちとウェーイしながらも、学校では先生に目をつけられないように気をつけつつ、手堅い大学へ行くためにしっかり勉強もしている毎日を送っています。

ある美術の授業の課題で、ふとしたきっかけが重なって、心の思うままの絵を描いたら、それがあまりにも評価されて今まで感じたことのない感動が八虎くんの体を襲います。

その感動の正体を知りたくて、放課後の美術室へ行った八虎くんは、そこで美術部の先輩が描いた作品を見て身動きが取れなくなるのでした。

…という話です。

「感動をありがとう」が言えない

DQNな仲間たちとサッカー観戦しながら酒飲んでタバコ吸ってウェーイやってる八虎くんが、ふと「この感動はサッカー選手の頑張りであって自分の頑張りじゃない」って物思いにふけるシーンがあります。

わかる!それ、わかるよ!!

ってなるんですね。別にオリンピックをdisるわけじゃないんです。選手の皆さんの努力は本当に素晴らしいと思うんです。観戦する人たちから選手の皆さんが元気をもらっていることもわかってるんです。

でも、スポーツ観戦全てにおいてぼくは同じことを感じてしまうんです。 

発信したいものがあって、自分は感動を「与える側」になりたい!みたいな。

「特別な目」を持った人が見てる世界が自分には「見えない」

八虎くんは美術部に入部するのですが、そこで先輩がゾーンに入って絵を描いてる姿を目にして度肝を抜かれます。

あー、あったあった!

今まで何度「どうやったらそんな絵が描けるんだろう?」って思ってきたことか…。

自分も同じ世界を見てみたい、と思いながらどうしても見えない世界。

「きっと持って生まれた才能が違うんだろう」って納得しようとしたら、八虎くんの先輩は「才能って言葉で片付けられると努力してないみたいで辛い」って言うんです。

あああああごめんなさい…!ぼくも努力します!!

ブログが楽しい

「感動を与える側」になって、それで食ってくのは難しいです。なのでこうやってブログで自分の創作を発信できるのは本当にありがたい!

ぼくももっと頑張って、ギリギリのバランスを保ちながら突き抜けられるよう、今後も精進していきたいな、と思いました。 

ブログで何か自分の創作を発表されてる方にはきっと共感できる部分が多いと思います!おすすめっす!