こんにちは、りとです。
先日『月がきれい』というアニメを絶賛する記事を書きました。
あのアニメが神懸かって見える理由のひとつに「大人になってしまった人が、思わず中学生時代の恋に想いを馳せてしまうから」というのがあると思うんですね。
そして、そこには「淡くピュアな恋」に対する憧れと、どんなに焦がれてももう手にすることができない絶望が燃料としてどんどん投下され、作品がより魅力的に見せてるんだと思うんです。
しかしです。
ぼくは、「もういい歳だから」と「淡くピュアな恋」を諦める必要はないと今日は主張したいのです。
そして、そんな時にそっと寄り添ってくれる楽曲としてミッチーこと及川光博さんを紹介したいなと、ミッチーのニューアルバムがリリースされるので思った次第です。
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ミッチーの曲との出会い
及川光博さんは今やいろんな映画やドラマに出演されてるので「俳優」として認識されてる方も多いかと思いますが、プリンスやマイケルジャクソンに憧れて、ファンクやロック調の曲をギュンギュンにギターを搔き鳴らし踊り狂いながら歌うミュージシャンとして、ぼくが高校1年生の頃デビューしたんですよ。
はじめは、羽生結弦選手のような衣装を身にまとい、自身のことを「王子」と名乗りファンや客のことを「ベイベー」と呼ぶナルシストキャラと思っていたのですが、あるとき「HEY!HEY!HEY!」のスペシャルで見方が変わりました。
『悲しみロケット2号』という曲を、銀色の全身タイツを身にまとって熱唱していたのです。
「ミッチロイドTO-7」というC3POをオマージュしたオリジナルキャラに扮して登場した彼を見て「変態だぁーー!!」と思いました。
ちなみにこの「悲しみロケット2号」とは何かと言うと、この曲を聞いてると「ベッドで打ち上げる、女の子を無重力ファンタジーにさせるもの」だということがわかります。やはり変態です。
というわけでこの曲が収録されているアルバム『嘘とロマン』を早々に購入したぼく。そしてその次のシングルが、『僕のゼリー』と『今夜、桃色クラブで。』の両A面だったのですが、この『今夜、桃色クラブで。』というのが名曲でして、やけに80年代アイドルブーム的な曲調に乗せて「僕の部屋のベッドルームは名ずけて桃色クラブさ。今夜、女の子の保健体育を桃色クラブで教えておくれよ」と歌うのです。もう、どうしようもなく変態です。
そんな曲のPVがまたおかしくて「ダサいジャージの女子みんなに避けられる男の子が突然変貌して、ビラビラ衣装で颯爽とテニスをプレイして、女の子がキャーってなる」という、一言でいうと「意味不明」でした。
多分、ぼくのイラストが妙に色気を醸したり意味不明なテイストが混じってたりするのは、高校時代にミッチーの曲を聴きすぎたからだと思います。
ここまでの話で興味を抱いてくださった方は、ちょっと下の動画を再生してみてください。3分ほどです。
カッコつけとおふざけの絶妙なバランス
実はこの「カッコつけ」きらないところってすごくミソだと思うんですよ。もともとカッコいい人がカッコつけるからカッコいいわけじゃないですか。でも、ぼくらみたいな一般人がカッコつけると、簡単に「イタイ人」になっちゃいますよね。
なので、絶妙なバランス感覚で「おふざけ」要素をミックスするんですね。するとカッコつけてても「イタイ人」になりにくい。
このバランス感覚に、ぼくはものすごく憧れました。第一印象で見る人に与える過剰なカッコつけも、全ておふざけのための伏線に思えたんですね。なんて面白いセルフプロデュース!!
これは元の素材がカッコよくない自分にとっての光明だと思ったんです(高校生だったし)。
王子引退
そんなミッチーですが、実はかなり初期の頃に「王子引退」を宣言しています。
で、それ以降「若旦那キャラになる」とか「ハリウッド進出!」とか色んなことを言うんですが、次第にそれまでの「恋愛ってどうしようもなく愚かで哀れで、でも人にとってなくてはならないものだよね」って言ってるような曲(←これはぼくの個人的な印象です)から、「いつまでも何歳になってもキラキラした恋をしようよ!」って言ってくれてるような曲(←これもぼくの個人的な印象です)に変わっていったように思ったのです。
…と、ここからが今回の本題な気がしますが、ここまでですでに結構書いてしまったので次回に続きます(またか!)