こんにちは、りとです!
今日は住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』という小説の感想を書こうと思います!
いつものごとく、あらすじ紹介程度のネタバレをいたしますのでお気をつけください。
タイトルが面白い!
どう読んだらいいかわからないタイトルですよねー。
主人公は、5人の高校生の男女です。
各章がそれぞれ1人ずつの主観で語られるオムニバス形式になってました。
- 京くん
引っ込み思案で自信がなくて、自分の意見をなかなか言えないけどクラスメイトのミッキーのことが好き。 - ミッキー
ヒロインよりヒーローに憧れるアクティブな女の子。鈍感なので京くんの気持ちには気づいてない。 - パラ
突然破天荒な言動を繰り出す不思議な女の子。(ぼくがブログで描いてる漫画の主人公と名前が同じですが関連性はありません) - ヅカ
中学時代は女の子の様だったのが成長期で一気に背が伸び王子様の様な人気を誇る男の子。誰に対しても爽やか。 - エル
京くんとシンパシーを感じるほど控えめな女の子。物語冒頭不登校。
…と、言った5人の少年少女たちが各章の主人公なのですが、いろんな巡り合わせでこの5人は「いつも一緒の仲良しグループ」になります。
しかし、5人が5人とも、他のメンバーに言えない秘密を抱えてるんですね。
そして、それぞれの「秘密」のキーワードがタイトルの「」の中に入る、という仕掛けになっています。
秘密があったって「友達」ですよね。
あまり詳しくは語りませんが、この「秘密」がかなりファンタジー、というかSFチックな秘密です。なので、はじめちょっと「おっ!?」ってなりましたが、ぼくはすぐ慣れました。
そして、読んでいくうちに「そう言えば、どんなに仲良くても秘密の1つや2つ、友達相手にもあったなー。」なんて思ったりして、そう考えたら逆に妙にリアルな物語に思えるようになりました。
彼らは自分の「秘密」とうまく付き合いながら、他の4人を友人としてとても大切にします。
その光景が、本当に爽やかで眩しくて…!!
なんならちょっと爽やかすぎて、そっちの方がむしろ彼らの秘密よりファンタジー!?って思うくらいなところもありました。
と、それはそれとしても、友達の大切さをひしひしと噛み締め、自分の友達のことを思わずにはいられない、そんなお話です。
ぼくもちょっと、年度始まりで慌ただしい日々を送っていますが、どこかで時間をつくって友達とご飯でも食べにいくかなー!なんて思ったりした今日この頃です。