【読書感想】『自殺予定日』ネタバレなしでは感想書けないミステリー

こんにちは。

今日は秋吉理香子さん著の小説『自殺予定日』を読み終えたので感想を書こうと思います。

…が、この物語は「そういうどんでんがえしかィ!!」と突っ込みたくなるラストが控えています。

もちろん核心に触れないように感想書こうと思いますが、どうしてもその衝撃に触れないわけにはいけないので、もうすでに読む予定で「積んで」らっしゃる方は以下は読まず「関連する記事」で他の本の感想を読んでください。

自殺予定日

自殺予定日

 

女子高生が死ぬ日を決める話

主人公の瑠璃ちゃんはフードプロデューサーのお父さんと、パティシエールのお母さんの間に生まれた一人娘でした。

両親の夢は風水を取り入れた自分たちの理想のレストランを持つこと。

瑠璃ちゃんはそんな両親のことが大好きで、幸せな少女時代を過ごします。

しかし念願のレストランが完成した直後、お母さんが倒れ、そのまま帰らぬ人となります。

悲しみに塞ぎ込む親娘でしたが、お父さんは「お母さんの分も頑張らなきゃ!」と再び自らを奮い立たせます。

レストランは繁盛し、フードプロデューサーとしての地名度も上がってきたお父さんは流石に仕事が1人では回せなくなり、あるとき秘書を雇います。

秘書の名前はれい子さん。

お父さんと自宅で打ち合わせすることも多く、瑠璃ちゃんは若くて美人のれい子さんを次第に姉のように慕うようになっていきます。

しかし、ある時お父さんは「れい子さんと結婚する」と瑠璃ちゃんに告げます。

複雑な心境の瑠璃ちゃん。

たくさんの葛藤と喧嘩ののち、最終的には「お父さんにとってそれが一番いいんだ」と2人の結婚を認めます。

その直後お父さんが死にます。

死因は心臓発作です。

ところが、瑠璃ちゃんは見てしまったのです。れい子さんが意識を失ったお父さんを抱えながら「救急車を呼んで!」と叫んでいるとき、手に小瓶を持っていたのを。

そして、その後小瓶がなくなっていたことを…。

瑠璃ちゃんは「はじめかられい子はお父さんの保険金と事業を乗っ取ることが目的だったのだ」と確信します。

れい子の悪事を暴くために動く瑠璃ちゃんですが、証拠が出てきません。物的証拠が出てこない以上警察も動いてくれません。

絶望した瑠璃ちゃんは、遺書を書いて死んで話題になり、れい子を告発することを考えます。

自殺の名所に行き、首を釣ろうとした瑠璃ちゃん。

そこで瑠璃ちゃんは、裕章くんという3年前に自殺したものの地縛霊となってしまった男子高校生に自殺を阻止されます。

自殺したことを後悔している裕章くんに、証拠を探すことを手伝うから踏みとどまるよう説得され、瑠璃ちゃんは自殺を一週間後に延期します。

果たして瑠璃ちゃんは一週間後の自殺予定日までに、れい子がお父さんを殺した証拠を見つけることができるでしょうか!?

ミステリーと見せかけて少女漫画を読んでいるようでした

証拠を探すために裕章くんと行動を共にするわけですが、次第に裕章くんのことが気になり始めるわけです。

しかし、相手は幽霊。

さらに裕章くん曰く、瑠璃ちゃんの死のうという意思が自分の姿を見えるようにしてるのではないか?ということで、どう転んでも悲しいお別れが待ってるお話になります。

本題はお父さんの死の謎に迫るミステリーでありながら、チラチラとラブ要素が盛り込まれていて、なんだか少女漫画を読んでるような気分でした。もしくは、最近人気の若手俳優が起用されての映画を見てるようでした。

しかしやはり、これ以上この物語について感想を書こうと思うとやはりネタバレは必至なので、今日はこの辺りにしとこうと思います。

 

でも最後にひとつだけいいですか?

 

 

最後は「瑠璃ちゃん、よかったねー!」って思いました。