りとブログ

イラストと読書と雑記のブログです

医大に限った話じゃなく「新入社員は男が良い」と言われた思い出。

ぼくが社会に出てすぐの頃の話ですが、職場にいつもニコニコしていて、若手にも積極的に声をかけてくれる40代後半の大ベテランな先輩がいらっしゃいました。

普段は冗談を言いながら楽しそうにしつつ、必要な時には必要なことをズバッと言うその方と、いつも通り何気なく会話をしていると、ある時どきっとするようなことを言われました。

「新入社員が女ばっかりだと、せっかく教えても妊娠出産でいなくなるからちょっと困る。」

普段の雰囲気からとてもそんなコトを言いそうなタイプの方ではなかったし、若い女の子と楽しそうに話す姿を見てただけに「やっぱ上の世代だとまだまたこんな考え方が一般的なんだな」と、男女平等が当たり前な世代だったぼくはかなり驚いたのでした。

しかし、実はこの考え方って世代の問題じゃなかったということを後で知りました。

自分の知ってる範囲でしか語れないのですが、職場でどなたか育休に入ると、欠員はほぼ間違いなく臨時の契約社員の方が来られます。

一生懸命働いてくださる方ばかりなのですが、負ってもらえる責任の大きさが限られます。

しかも、実は「来れば良い方」で欠員のまま乗り切ることもあります。

社会に出て何年も経って、若手の上に立つ方になったりしてくると、妊娠した女性スタッフに対して「おめでとう!」と言いながら内心「スムーズに仕事が回るかな?」と心配し、そんな自分に「ハッ!」となって「なんて嫌な奴なんだオレは!」と思ってしまった経験もあります。

東京医科大の入試で、女子の受験者の点数を一律操作したことがニュースになっています。

ぼくの現場は人の生き死にには直接関わりませんが、医療現場での人員減は患者の生き死にに関わってくることでしょう。

東京医科大のした事は、もちろんよくないと思います。

でも、めちゃくちゃドライに数値だけを追うと、きっと女子学生の在籍率がそのまま、卒業して医療機関に送った後の離職率に直結してるんだと思うんです。

こういったことがなくなっていくためには、よく言われていることですが、もっと女性がキャリアを積みやすい環境を整えないとダメなんだろうと思うんです。

妊娠出産の女性スタッフが出ても困らない人員を最初から配置しておくこと。これってぼくら男性も有給が取りやすくなりますよね。

そして、男女問わず産休育休が取りやすくて、取っても戻ってきやすい環境であること。

「大学けしからん!」とか「そんなの知ってたし」でこの話題が終わるのではなく、改めて話題になっている時だからこそ「何が原因でこんなことが起きるのか」とか「どうやったら今後起きなくなるのか」とかそういった話題が「そんなの無理無理」と言わずに盛り上がって、もっとゆとりのある社会になってくれたらなぁー、と思うぼくです。

そうすれば、イラストもたくさん描けるのに。