りとブログ

アラフォー男のイラストと読書と雑記のブログです

『英雄伝説 空の軌跡』はポケモン「以前」と「以後」のRPGを繋ぐ名作だと思った話

先日「PS Vitaが生産中止らしいですがぼくはPSPが現役です」という記事を書きました。 

rito.gameha.com

そんなPSPでどハマりしたゲームに『英雄伝説 空の軌跡』てのがあるので語ろうと思います。

英雄伝説 空の軌跡FC PSP the Best

英雄伝説 空の軌跡FC PSP the Best

 

 三部作のファンタジーRPG

この「軌跡」シリーズというのはその後もずっと新作が出続けているタイトルなのですが「ゼムリア大陸」という共通世界の同じ時間軸で、タイトルごとに主人公と舞台となる国が変わっていくという「あっちの主人公がこっちでサブキャラ」みたいなマーベルの映画作品みたいな楽しみ方ができるシリーズです。

で「空の軌跡」はその最初のシリーズです。

この世界には「遊撃士」という、他のファンタジーものでいうところのハンターと傭兵と何でも屋を足して割ったような職業があるんですね。

ギルドに貼られた依頼書から自分の身の丈にあったものを選んでこなし、報酬をもらうことを生業としてる仕事です。

依頼内容は魔物の討伐やら迷子の捜索やら、多種多様です。

遊撃士見習いの女の子が主人公

『空の軌跡』は「エレボニア帝国」と「カルバード共和国」という2つの大国に挟まれた小国「リベール」が舞台です。

リベールは10年前にエレボニア帝国に侵略され、カルバード共和国の助けで首の皮一枚繋がって助かり、帝国とは講和条約が結ばれています。

この戦争で大好きなお母さんを失った女の子「エステル」が主人公です。

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敵を「倒す」のではなく「制す」ための棒術使いの武闘派女の子さんなのですが、ぼくが描くとなぜか「魔法少女」っぽくなりました…。

エステルのお父さん「カシウス」は最高ランクの遊撃士で10年前の戦争の英雄でしたが最前線で戦っていたためお母さんを救うことができなかったのです。

戦後、お母さんを失って悲しみに伏せていたエステルのもとに、父さんが「ヨシュア」という戦線で助けた記憶喪失の少年とともに帰ってきます。

それからエステルとヨシュアはきょうだいのように育ち、お母さんの死の悲しみから乗り越え、お父さんの後を追いかけ、遊撃士として働くことができる16歳になったところから物語は始まります。

2人が「準遊撃士」として見習いをはじめた矢先、カシウスが「謎の装置(オーパーツみたいなの)」を残して行方不明になるんですね。

「お父さんのことだから死にはしないだろう」とは思いながら、遊撃士としての仕事をこなしつつ、父の手がかりとなる謎の装置の解明のために動き始める2人でした。

昔のRPGは「世界」を旅してた気がする

突然ですが、ぼくはポケモンブレイクの以前と以後で「RPGの様子が変わったな」と感じています。

ポケモン以前は「根無し草のように世界中をくまなく旅しながら世界を救う物語」が多かったのに対して、ポケモン以後は「拠点になる場所を中心に一定のエリアを行き来し目的を達成する物語」が増えたように思うんです。

以後勝手に「ポケモン以前」を「B.P.」、「ポケモン以後」を「A.P.」と呼ぶことにしてみます。

この変遷には、ネットが普及して価値観が多様になって「世界共通の敵」みたいな考えはもう流行らなくなったりとか、「世界のため」じゃなくて「自分のため」の冒険じゃないと親しみが感じられなくなったりとか、オープンワールドの箱庭ゲームが流行ったりしたこととかも関係あるのかもしれないな〜?なんて思います。

平和のために働いて報酬をもらう遊撃士

「人々の平和な暮らしのため」に動きながらも慈善事業の「勇者」ではなく、労働に対する報酬をもらう「遊撃士」って設定は、B.P.→A.P.転換点をうまーく繋いだ設定だなーって思うんです。

エステルとヨシュアはギルドを「拠点」としながらリベールの各地域を回り、それぞれの場所で寄せられている「依頼」をこなしていくことになります。

この「依頼」はプレイヤーが取捨選択すればいいのですが、すごく自然に「必須」の依頼があって、その依頼をこなすことで物語が進んでいくんです。

「依頼」と「父の失踪」と「謎の装置」が絡んでいって、いつの間にかエステルとヨシュアは「リベール存亡をかけた戦い」に巻き込まれます。

このA.P.的な内容をこなしていくうちにいつの間にかB.P.的な流れに持っていかれる展開がとても見事で、思わず夢中になってしまう。もっというとA.P.ゲームだと思って始めたユーザーがいつの間にかB.P.ゲームの良さに触れることができる仕掛けになってるわけです。

しかもエステルが守ろうとしてるのが、あくまで「世界」ではなく「私の大好きな人たちが暮らす国」と最後まで範囲が限定されてるところがいいのです!

気づいたら三部作の最初の作品を終えている

「空の軌跡」は前半に当たる「FC」、後半に当たる「SC」、番外編に当たる「3rh」の三部作です。

「FC」はこの見事な展開で気がついたら終わり、リベールの危機が去るのですが、この戦いをきっかけにヨシュアの過去が明らかになり、今回の事件とヨシュアの過去が関係していることが判明します。

そして「SC」はヨシュアの過去とリベール事件の黒幕との戦いの話になります。

さらに「3rh」はこの一連の物語で登場した多くの登場人物のそれぞれに焦点が当たり、次のシリーズ「零の軌跡」に繋がる話が語られます。

ちなみに「零の軌跡」では、リベールの事件の黒幕が実はゼムリア大陸の他の国でも暗躍している事実がわかります。(「零の軌跡」は別の国の物語で、エステルたちもサブキャラとして登場します。また気分が盛り上がったら語ります。)

軌跡シリーズはRPGのゲームですが、壮大なファンタジー小説を読んでるかのようです。

ソフトはもうかなり安くなっています。PSPがまだ生きてて未プレイの方は「空の軌跡」いかがでしょうか?

ちなみにリメイク版がPS3やVitaでも出てます。 

英雄伝説 空の軌跡FC:改 HD EDITION - PS3

英雄伝説 空の軌跡FC:改 HD EDITION - PS3

 

 だらだら語りましたが、「A.P.」「B.P.」論は勝手な妄想なのでみなさんどう思われたかまた教えてくださいね!