さる9月19日、我々ゲーム好きおじさんの心を騒つかせるニュースが世間を駆け巡りました。
我が家でも絶賛稼働中の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」のPS版というわけです。
未発表の15作品に『グランディア』が入ることを祈る
プレイステーションのゲームが20タイトル入るとのことですが、今の所5タイトルしか発表されておらず、残りを予想したりと何かとざわざわしながら9月下旬を過ごした日々です。
ぼくのここ何回かの昔のゲーム語りもこのニュースがきっかけといってもいいかもしれません。
そんな「ぼくだったら何選ぶかなー?」妄想の中でトップに躍り出る作品の1つに『グランディア』というRPGがあるんです。
- アーティスト: 岩垂徳行
- 出版社/メーカー: TWOFIVE RECORDS
- 発売日: 1999/06/25
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 13回
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上記アマゾンリンクの商品はサントラCDなのですが、ぼくはこのポスターのイラストが大好きだったんですよー。もうね、このゲームの物語のいいところを全て語ってる!
きっとこう思うでしょう。
「男の子と女の子が一緒に世界地図を見てるのでこれは冒険の物語なんだな。そしてこの距離感から2人はきっと友達以上なんだろうな。」
正解っ!!
少年と少女と冒険と恋と世界の真実
胸踊る冒険に憧れる主人公の少年「ジャスティン」は、街できょうだいのように育った女の子「スー」と町の近くで発掘調査が進んでいる古代遺跡の「立入禁止区域」に入り込む事になるんですよ。
ザ・主人公なジャスティン
「ジャスティンは私がいないとダメなんだから!」なスー
そこで死んだジャスティンのお父さんの形見の「精霊石」が輝き、「リエーテ」と名乗る謎の女性のホログラムが現れるんです。
彼女は、過去に滅んだ古代文明と、背中に翼のある種族「光翼人」の話をジャスティンに聞かせます。
そして、精霊石と古代文明と光翼人の関係を知りたければ「アレント」に向かうよう告げて姿を消します。
しかしこの「アレント」と言う場所が世界地図にはありません。リエーテから教わったアレントの座標は「世界の果て」と言われる、世界地図の西の端にある「その先には何もない」とされている大きな壁の向こう側だったんです。
ジャスティンは旅に出る事にします。
「冒険ごっこじゃない、これは本当の冒険なんだ」とスーには内緒で旅立つのですが、「ジャスティンの事などお見通し」のスーは、こういう話の定番の「旅立ちの船の中の樽に隠れての密航」で結局着いていきます。
そして2人は、冒険者が集まるギルドのある大陸の街に向かうのでした。
ネタバレしていいですか?
ぼくはこのゲームの物語で何度も感動してしまったんですよ。こんなに感動させられることも滅多にないくらい。
いくつかを紹介させてください。
ネタバレなんでお気をつけください。
1、ジャスティンの旅立ち
ジャスティンのお父さんは冒険で死んでます。なのでお母さんは「大事な夫を冒険に殺されている」んですね。息子を冒険に出させたくないんです。
物語冒頭、そんなお母さんの気持ちがひしひしと伝わる演出があちこちにあります。
しかしジャスティンは旅立ちを決意するんです。
お母さんに内緒で船に乗って大陸に向かうジャスティンの荷物に、お母さんはこっそり「元気でいってらっしゃい!」と言う旨の手紙を忍ばせるんです。その手紙を船で1人読むジャスティン…。感動です。
2、スーの別れ
本当のきょうだいのように育ったスー。
しっかり者のおしゃまさんなのですが、そうはいっても8歳の女の子なのです。
ちょうど物語の折り返し地点くらいで、スーはそれまでの疲労から倒れてしまうんです。命に別状はなかったものの、スーはそこで故郷の町へ帰ることを決意します。
その時のスーの「私の冒険はここまで。あとはジャスティンが私の分も冒険してきて…!」と笑顔でジャスティンと別れるシーン…。感動です。
3、フィーナ
ヒロインとなる女の子「フィーナ」はギルドでも有名な凄腕冒険者として登場します。
はじめは「お上りさん」のジャスティンをちょっと上から目線で見てるんですが、常に前向きで型にとらわれないジャスティンの姿勢に「真の冒険者」像を見るようになり次第に感化されて行くんです。
フィーナの中でジャスティンが「後輩」から「パートナー」に、そしていつの間にか「異性として頼れる存在」へと変わっていく描写が本当に見事です。
物語後半の山場でフィーナがピンチになるシーンがあるのですが、その時のジャスティンの「オレのフィーナに手を出すなぁぁぁぁー!!」と言うセリフはPS史上に残る名セリフだと思うんです。
フィーナだけ色塗りました!なぜならフィーナだから!
「ポケモン以前」の最高峰(個人の意見です)
先日「ポケモン以前と以後でRPGの様子が変わった」という話を書きました。
『グランディア』はぼくの中で「ポケモン以前」のRPGの最高峰だと思ってます。
「世界の果て」はいわゆるRPGの「ダンジョン」の1つとして登場します。
しかし、こんなに攻略する時ワクワクドキドキさせられたダンジョンって過去になかったと思ってます。
「マップを進めていって知らない町に入る」ワクワクドキドキってRPGゲームの醍醐味だったと思うんですよ。この感覚を、これでもかってくらい物語が演出してくれたゲームだったんです。
PSクラシックに入ったらいいなぁ〜
と、思ってたらHDリマスターをNintendo Switchで海外向けに発売するらしいですね?
ああ…逆輸入されたら絶対買うわ…。
これだけ語っといて、それでも「りとPSランキング1位」は『ゼノギアス』なので、また機会があれば語ります。