まだピザを知らなかったあの頃

今週のはてなさんのお題はピザについてらしいので、ピザの思い出を描いてみようと思います。

小学生の頃「ピザ」って何かわからなかった

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昔描いたピザ食べてるイラストでお茶を濁そうと思ったのだけど、最近使った気がするなこれ…

今ほど地方にコンビニが点在してなかったぼくが子どもの頃、スーパーのレジ横には今のコンビニのように、ガラスケースに入ったあんまんや肉まんが売られていましたよね。

ある時、そんなガラスケースで「ピザまん」という名前を目にしました。

ぼくの父親はかなり古風な「背中で語る系」頑固おやじのため、ぼくの家は「オシャレ」という言葉からは無縁な場所だったんですね。

なのでぼくは「ピザ」という食べ物を知らなかったのです。

その時、お菓子か何かを買いに一緒にスーパーへ行った友達に、ぼくは「ピザってなに?」と聞きました。

そして「え!?お前ピザ知らないの!!?」って言われたのがぼくとピザとの第一種接近遭遇です。

 

思い返す限り、高校生くらいまでピザの経験が、ない。

学校の給食がなくなり、昼ごはん代をもらうようになって以降、コンビニやパン屋でピザトーストを買うようになって、ぼくはピザとの距離を少しずつ詰めていきました。

また、友達の家に遊びに行った時に出されるスナック菓子で「ピザ味」というものがあり「ピザってこんな感じでしょ。」という耳年増になっていきました。

ぼくがいわゆる「ピザ」とご対面したのは、大学生だったと思います。

友達同士でサイゼリヤ的な店に行き、初めて目にしました。

初めて見たピザはとてもいい匂いで食欲をそそりました。

また、女子がクルクルっと先端を巻いて食べてるのを見て衝撃を受けた覚えがあります。

反動で今は食べまくり

子どもの頃めちゃくちゃ厳しかった父親は「20歳までは親の責任だが、20歳過ぎたら好きにしろ」と小さな頃からぼくに言い聞かせていました。

そして、その通り20歳を過ぎたら何も言われなくなりました。

それを機に、ぼくは今まで手を伸ばすことすら禁じられていた「オシャレ」なものを求め、カフェ、雑貨屋、アパレルショップなど、ひたすら行きまくりました。

20年間、必殺技ゲージを溜め続けてたような状態だったんです。

初めの頃は「オシャレ過剰摂取」で身に付けるものや出で立ちがおかしなことになってたと思います。いろんなテイストをぶっ込みすぎてもはやベースがなんなのかわからない全部乗せラーメンみたいな時期もあったと振り返ってみて思います。

それから数年かけて「あれはやりすぎだった」と気づき、次第に取捨選択を覚え、バランスが取れるようになってきました。

その甲斐あって、もうすぐ40歳ですがそれなりに身なりや生活スタイルに気をつかえるおっさんになれたように思います。

今のぼくををつくってくれたのは、子どもの頃にピザの味を教えなかった父親の方針の賜物かもしれません。

ピザを見るとそんなことを思い出すぼくです。

そんなぼくの子たちは、ぼくがワインのお供にピザ食べまくる影響で、ピザが大好きです。