ぼくは大学を卒業後4年ほどニートとフリーターを経験してるのですが、その期間に出会って一目惚れして「いつか買おう!」と心に決めた積み木がありました。
それがセラ
こちらの積み木です。
ネフ社の積み木なのですが、これがとても美しいのです。
セラは3枚の板を繋ぎ合わせた少しずつ色と大きさが違う8個のパーツと、ネフのロゴが入った小さな立方体からなる積み木です。
この8個のパーツにはとある仕掛けが隠されてます。
裏面の角がこのような組み方になっていて、この3点で独立するんです。
こんな感じ。
これをうまく使うと、このような面白い積み方ができて、大人の遊び心をくすぐるんです。
こんなこともできます。
お金がなかった当時、お店の棚で舐めるようにセラを観察し、構造を分析し、ホームセンターで板買ってきて自分でつくってみたんですよ。
ですが、この「3点で独立する」ってのがうまくいかなかったんです。
ちょっとお値段高めの積み木なのですが、この絶妙なバランス感覚と美しさは納得の価格です。
こうするともはやちょっとしたアート作品です。
「イサム・ノグチの作品です!」と言えば「へぇー!」ってなりそうな勢いで子どもそっちのけで大人がハマること請け合いの積み木ですが、残念ながら子どもは大きくなるにつれてあんまり遊ばなくなりました。
だってハッピーセットやNintendo Switchの方が輝いて見えるから
やっぱ「テレビの影響って強いな」 って思います。
本当にCMで流れるオモチャというのは魅力的に見えます。
いろんなアニメとのタイアップもさることながら、子どもの心を鷲掴みにするための、各種プロの方々の試行錯誤と技術の高さを感じずにはいられません。
使用禁止・視聴禁止とかはしない
ぼく自身、子どもの頃アニメやゲームに想像力をめちゃくちゃ広げてもらった感謝の気持ちがあるので、こういうものを子どもに禁止する気にはなりません。(今も摂取してるし)
むしろ、いろんなものに触れて、どんなものでも楽しめるバランス感覚を持って欲しいなーって思うんです。
そして、そんな中から自分の感性にぴったりフィットするものを大人になるにつれて選べるようになれば良いなって思ってます。
ですが、これが言うは易しでなかなかに難しいですよね…!
ゲーム機を破壊する親問題
たまに巷で話題になる「ゲーム機を破壊する親」問題ですが、独身の頃「なんて子どもに理解のない親だ!」って憤慨してたのに、いざ自分が親になってみると「これはわからないでもない…!」って実感するんですよね。
子どもは自分の快楽に正直ですから。
ウチもゲームの時間とか決めてるんです。
そしてアラームをセットして遊ぶようにさせてるんです。
でもアラームが鳴ったら切って遊び続けます。
(「ウチもです!」って声お待ちします)
そんな姿を見ると、ビルス様のように「破壊してやろうか…!」と思ってしまいます。
Kindle Unlimitedでファミ通を読み、ゼノブレイド2で号泣するようなぼくですらこの衝動に駆られるのですから、そんなにゲーム機に愛着のない親御さんならなおさらだとつくづく思います。
破壊する親としない親のボーダーなんてわずかの差だなーって思うし、これは本当に親になってみないとわからない感覚だな、とも思います。
そんなぼくも「ワインは1日グラス1杯にしよう」とか心に決めながら、美味しい料理がテーブルに並ぶと2杯目3杯目を注いでいるのでどうしようもありません。