「天才」って言葉があるじゃないですか。
ぼくは「天才」って「好きな事を飽きもせず延々とやれる人」のことだと思ってて、そういう意味で電気グルーヴの2人はぼくにとって「天才」なんですね。
ぼくが初めて電気グルーヴを知ったのは中1の頃で「富士山」という曲がきっかけでした。
「これはすごい曲だ…!」
って思ったんですよ。
ダッシュでCDショップに行き、電気グルーヴのアルバムを買いました。
そして小遣いがたまるたびに、アルバムを揃えていきました。
中学生男子にはたまらない下ネタ、ギャグ、ナンセンスをかっこいいテクノに乗せて、歌っているのか叫んでいるのかはたまたつぶやいているのか、そんな曲のオンパレードでぼくは当時もう本当にどっぷりでした。
世間はバンドブーム全盛期で、ボーカル、ギター、ベース、ドラムで編成されたアーティストさんたちがたくさんいた中で、ステージに電子機器を並べてかっこよく演奏するのが小室哲哉、面白おかしくふざけるのが電気グルーヴって感じだったと記憶しています。
確かこの頃、彼らは自分たちの曲を「テクノ民謡」と自称していたと思います。
このオンリーワンっぷりが、すごくカッコよかったんです。
全ての演出が面白くてその徹底ぶりがかっこよかった
メジャーデビューアルバムの「FLASH PAPA」なんですけどね。
ブックレットがこんな感じになってるんですよ。
そしてちゃんと全曲の歌詞が書かれてるっていうか、このデザインで歌詞以外のものは書かれてないんです。
しびれました。
これはメジャーデビュー前に2人がやってたユニット人生(ZIN-SAY!)のアルバムです。(最も危険な部分は重ねて隠して撮影してみました)
SUBSTANCE 「Ⅲ」と「Ⅴ」と書かれてますが「Ⅲ」と「Ⅴ」しかありません。
恐るべきは、2人が高校時代に自宅で作った曲とかが入ってることです。
関連書籍も見かけたら即買ってました。
90年代なので、まりんさんがまだいます。
ぼくにとって10代の思い出と共にあるミュージシャン
「お前の10代の頃のトップミュージシャンを3組上げろ」と言われたら、及川ミッチーと奥井亜紀さんと電気グルーヴなんです。
10代の色んな思い出とともに刻まれてるアーティストさんだったので、今回の件は自分が思っている以上にショックだったみたいです。
今回のことで、芸能人の「逮捕」に限らず、不倫、結婚、離婚、解散などのニュースに一喜一憂する気持ちが痛いほどよくわかりました。
これまで「ビッグネームの芸能ニュースの裏でこっそり内閣で決まる国民にとって不利な法案とか、もうちょっと気にした方がいいのでは?」とか思ってたんです。
でも、自分の生き方考え方に影響を与えた人のことってやっぱ大きいんですね。
どうかしっかりと罪を償って、クスリからも足を洗って、また2人の電気グルーヴを見せてほしいです。
そして、願わくばその頃には、もう少し「罪に見合う償いを終えて再出発しようとする過ちを犯した人」に寛容な社会になってるといいな、と思います。(もちろん、罪の内容によりますけどね)
それまで気長に待とうと思います。