弱虫ペダルに涙する

ちょっと前に、ブログ友達のみどりの小野 (id:yutoma233)さんが「ちょっと奥さんKindle Unlimitedで弱虫ペダルが40巻まで読めましてよ!」と教えてくれました。

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yutoma233.hatenablog.com

未読ながらちょっと気になりつつ、巻数の多さから後回しにしてたのですが「このタイミングを逃す手はない!」と思い、GWに入ってから読みはじめたのです。

ぼくは泣いてしまった…!

衝撃的なミュージカルとともにとても有名な漫画なんで、今更あらすじを紹介する必要もないかと思うのですが「小野田坂道」くんというアニオタ少年が高校に入学するところからお話が始まるんですね。

彼は10歳の時から、交通費をお宝(アニメグッズ)の軍資金に回したくてママチャリで往復90キロの道のりを秋葉原まで毎週通い続けてました。

そんな彼の自転車乗りとしての才能を見抜いた、中学時代からいろんな大会で名声を上げていた同級生の「今泉俊輔」くんに勝負を挑まれたことをきっかけに、坂道くんも自転車部に入部しインターハイを目指すことになるスポ根少年漫画なのですが、不覚にも初めてのインターハイクライマックスあたりでぼくは泣いてしまいました

ぼくが泣いたわけ

いろんな受け取り方があるかとは思うんですが、ぼくはこの漫画をこう読みました。

アニオタコミュ障の坂道くんは、ずっと友達が欲しかった。

そんなモブキャラ人生だった彼に、今泉くんは関心を持って声をかけてくれて、そのきっかけが自転車だったわけです。

「自転車を続ければ何かが変わるかもしれない」と考えた坂道くんは、自転車に乗ることで、同級生、先輩、ライバルと世界との繋がりを広げて行きます。

そんな彼のレース中の表情がとても良いんです。

誰かと一緒にいられることの喜びの笑顔と、人から想いを託された時の真剣な表情がすごく刺さってくるんです。

あぁ…それわかる

ぼくもそんなにコミュ力の高い方ではなかったんです。

以前書いたことがあるのですが、両親共働きで自営業のじーちゃんばーちゃん家に預けられてた幼少期、ぼくは友達と遊んだ記憶がほとんどありません。

また安易におもちゃを買い与えない方針の親だったみたいで、1人で絵を描いたり工作したりしてた記憶はとても多いんです。

さらに幼稚園の途中で引っ越しによる転校も経験しています。

そんなわけで小学校に上がっても他人とうまく話ができない子どもでした。

しかし、絵を描いてると「お前上手いな!」とか言ってもらえてみんなが輪を作ってくれました。

絵を描いてるとヒーローになれて、それが嬉しくてみんなが喜んでくれる絵を描いてました。

ぼくがブログにアップしてるイラストって、言ってしまえば「萌え系」じゃないですか。

じゃあぼく自身も萌え系のコンテンツをこよなく愛してるかっていうとそうでもなくて(「嫌い」ってわけじゃないですよ!)、なんで描いてるかっていうと「みなさんが褒めてくださるからそれが嬉しくて」ってところが大きいんです。

一言ではうまく書けないんですが、たまたまぼくの画風が美少女イラストにマッチしてみなさん喜んでくださって、それが承認欲求満たしてくれてて嬉しくて描き続けてるって感じなんです。

 作中では、坂道くんは次第に自転車自体の面白さに目覚めていくわけですが、自転車乗り始めた頃の坂道くんの気持ちが妙にシンクロしてしまったのです。

みんな優しい

『弱虫ペダル』みたいに、初心者が一点突破の才能でスポーツを始める系といえば『スラムダンク』や『アイシールド21』を思い出しますが、チームが一致団結するまでがすごく早く、悪役的なライバルキャラが出てこない(一部それっぽいキャラも出てくるのですが「実は」があって憎めない)せいでなんとなく優しさが溢れる作品になっていて、そこがぼくにとってはすごく読みやすく感じられたとこもよかったです!

ゴールデンウィーク中に40巻までは読めませんでしたが、また機会を見つけて続きを読もうと思ってます!

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

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