さてさて、西日本のアートファンとしては外せないイベント、瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期が絶賛開催中です。
瀬戸内国際芸術祭とぼくの関係についてはこちらの記事で書かせていただきました(「関係」と書きましたが関係者ではないです。)
瀬戸内国際芸術祭は、3年に1度瀬戸内海の島を舞台に行われるアートイベントで、春・夏・秋の3回期に分けて行われるんですね。
我々文明の利器に恩恵に染まりきった人間には、お世辞にも「便利」とは言えない島を巡る旅で、むしろそこが楽しむべきところ、みたいなところがあるのですが、秋会期は夏会期に比べて涼しくなるため、ちょっと散策しやすいんですよ。
なのに、開催される島は増えるわ、でも夏休みはもう終わってるわ、最近台風は連発されるわとなかなか行きにくくて、毎回そわそわさせられるのが秋会期です。
年によったら、ほぼ行けないこともあるくらいです。
そんな中にあって、秋晴れに恵まれたとある日曜日、「本島」に行ったお話をしようかと思います。
本州側からは、岡山県倉敷市の「児島観光港」から行くことになります。
建物はいるとまずタコが待ち構えていました。びっくり。
この港、フェリー利用で1日駐車場が無料になるので嬉しいです。
フェリーはこんな感じで、ちょっと冒険心をくすぐられます。
ザッパンザッパン揺れながら、瀬戸大橋の下を潜ります。
普段、車やJRで渡ってる橋を見上げる乗って楽しいです。
本島上陸
本島は、港周辺と、島の沿岸を港から反時計回りにぐるっと半周するくらいの感じでアート作品が点在していましたので、港周辺を歩いて周り、港から出ている臨時バスを利用して一番遠い作品までバスで行き、そこから時計回りにてくてく歩きながら港まで歩いて帰る作戦を立案しました。
港には休憩場がありました。
弁当も売られていますので、買ってここで食べてもいいし、持ち込んだ弁当を食べてもいいようになってました。子連れにはありがたいです。
島周辺を散策
あ、これ春会期の時に沙弥島にあった作品ですね!
瀬戸大橋さんこんにちは。
あちこちに、漆喰の看板が掲げられていました。
島の伝承や、栄えていた頃の面影を描いているそうです。
ここが島の百貨店か。
あ、カエルさんこんにちは!
さて、バスに乗って港から一番遠い作品のとこまで運んでもらいました。
宙に浮く船。下が鏡仕様でキラキラしていて、なんか箱舟感があります。
どこか楽園に連れてってもらえそう…と思いきや、海の向こうに見えるのは本州というシュール感!
漁村をぶらぶら。
ちょっと路地に入ると、伝統的な街並みの保存地区がありました。
もやしっ子なぼくは通ってはいけないというのか!?
子ども達と「ここから出してくれごっこ」をしました。
なんか、宇宙の模型みたいに見えません?
畳の間に置かれることで、禅の世界を連想しました。
畳の間に衝立のように鏡が置かれているのですが、これがなんとも不思議な空間で、迷路に迷い込んだかのような気持ちになりました。
神の世界から地上を覗く!?
墓地?
そう言えば、本島は秀吉や家康の時代に、自治を認められていた塩飽水軍の本拠地があった島でした。なんとなく、小説『村上海賊の娘』のお話を思い出しました。関係ない場所だったらごめんなさい。
これはちょっと怖かった…!
洞窟に向かって、赤いてるてる坊主が無数に地面に刺さってました。
巨大な笹舟。
ボートに乗った船って構図がなかなかシュールですね。
小さな子連れで行くにはちょっとしんどかった。
先ほどお話したバスが、港から一番遠くのアート作品まで10数分で連れてってくれるので「これは帰りは歩きでも楽勝でしょ!」と思ってたのですが、思った以上に歩かされました。
本来はぼくらみたいな子連れは、帰りもバスを乗ったり降りたりしながら少しずつ時間をかけて周るべきなのかもしれません。
というわけで本島巡るのはレンタサイクルが正解だなーと思いました。
ただし、これはぼくが子どもと子どもの荷物を担いで移動してたからなの、1人とかデートとかで島をぶらぶら歩くのは最高に気持ちいいと思います。
瀬戸芸感満載…瀬戸芸はやはりいい…!
ということで「バスの待ち時間」をショートカットしたおかげで、3時間ほどで島をぐるっと見て周ることができたので、そのまま「隣の高見島の作品も見に行こう!」とフェリーに飛び乗ることができました。
というわけで次回に続きます!