今の仕事を始めて13年になります。
最近ぼくは、仕事にストレスをほぼ感じていません。
「面倒臭いな〜」って思うことはあるんですが「嫌だな〜」ってことが全然ないんです。
「うわー羨ましいな〜。」
って思われるかもしれません。
その気持ち、よくわかります。
ぼくも20代の頃、楽しそうに働いてる人を見て「羨ましいなあ〜」ってつくづく心から思ってました。
「もう本当にやばい。寝る時間を削る以外方法がない。」
って働き方をしてた時期もあったんですよ。
でも「仕事やめよう」って思わなかったんです。
代わりに「環境を変えるために自分が変わろう。」って思ったんです。
楽しく働ける方法を考えることに全力を注ぎました。
ぼくにとって仕事をしんどくしてるのって物理的な「仕事の量」と、「人間関係」でした。
さらにじっくり観察してると「仕事の量」って「人間関係」とかなり密接に絡んでいました。
要は、自分の周りの風通しを良くしてしんどい仕事をみんなで分担できる環境をつくれば良かったんです。
「簡単に言いやがって。」て思われるかもしれませんね。
簡単じゃなかったです。
10年かかりました。
でも、ちょっとずつ、できることからやりました。
まずは笑顔で誰とでもあいさつしました。
言われた仕事は嫌な顔せずやりました。
そうしていると、こちらからも仕事を頼みやすくなっていきました。
飲み会なんかも半分くらいは行って、隣になった人の語りたい話を「ウンウン」て聞きました。
飲み会は、半分くらい行ってると「だいたい参加するやつ」にカウントしてもらえるみたいでした。二次会とかはみんな酔ってて翌日になったら覚えてないので行かなくてもOKだと思ってます。
そうしてると、あちこちでお願いがしやすくなっていきました。
自分の得意な仕事ややりたい仕事は120パーセントの出力でやりました。
それ以外の仕事は80パーセントくらいの出力で「ミスがない・困る人が出ない」程度にやりました。
そうしてると、自分のしたい仕事で評価され、したい仕事が寄ってくるようになりました。
そんな感じで現在に至ります。
特効薬みたいに効くものは滅多にありませんでしたが、いろんなところでやった取り組みがじわじわと芽を出し、葉をつけていってる感じがあります。
2、3年先を見据えながら準備してたこともたくさんありました。
おかげで今ぼくは、ノンストレスで働いて家族を養えてます。
欲を言えば、もっと絵を描く時間が欲しいし、もっと給料も欲しいです。
でも「オレ結構頑張ってるんじゃね?」と最近思えてます。
今の環境が「向こうからやって来た」んじゃなくて「自分で作った」って実感があるからです。
ぼくは運が良かっただけかもしれません。
ひょっとしたら、絵の才能がなかった代わりに、こういう能力があったのかもしれません。
当然、本当にブラックな仕事からは逃げることも大事だと思います。
死ぬくらいなら仕事辞めるべきです。
でも、辞めなくてもなんとかなる方法も、意外とあるかもしれません。
こういう話を飲み会なんかで若い人にしちゃうと、翌日恥ずかしくて死にそうになるので代わりにここに認めた、そんなぼくです。