ここのところ、昔描いたイラストをサルベージしてお茶を濁す手法をとっておりますが、このスタイルで年内は逃げ切ろうかと思っています。
今日はタイトルの件について書こうかと思うんですが、何の話かというと、ぼくが大学1年生の時にやっていた『仮面ライダークウガ』っていう作品で、大学で考古学研究をしている櫻子さんというヒロインが、謎の古代戦士の力を体に宿してしまった主人公の五代君のために、ストーブがしゅんしゅんいう研究室でラジオをBGMにパソコンと睨めっこしながらマグカップ持ってるシーンのことです。
そのシーンは、同じように暖房の効いている部屋でラジオを聴きながら絵を描いてた学生時代の自分とリンクしてしまって、この時期に絵を描いてると、そんな2つの映像がときどき脳内をフラッシュバックしながら融合してやばい気持ちになります。
結婚するまでは、正月休みになるとキャンバス買って、年末年始のゆる〜いラジオをBGMに絵を描いてました。
あれは本当に甘く幸せな記憶でした。
ぼくのようにラジオ聞く方はご存知だと思いますが、ラジオってこの時期、目一杯クリスマスな音楽をかけまくるんですよね。
そしてこれから1週間ほどは「今年はこんなことがありましたねぇ〜」とか「来年はどんな年になりますかね〜」みたいな話が目白押しになります。
ラジオかけっぱなしにしてるだけで、ふわふわした気分になってきます。
この「ふわふわ」って、テレビではあんまりない気がします。
前に何かで読んだんですが、最近のテレビって視聴者を一瞬たりとも飽きさせないために、面白さを「超圧縮」してあるらしくて、それがぼくみたいな性格の人間にとっては、情報の多さがまるで合戦のようにけたたましく感じられてしまってちょっと疲れるんですよね。
バラエティとか、オープニングの前口上がカットされていきなり本題に入り、終わりのスタッフロールは早すぎて読めない、みたいな。
あ、この話は最近「リビングにテレビがない」って話の時にしてましたね!
というわけで、ぼくはラジオの「ふわふわ」が大好きです。
「だらだら」と言ってもいいかもしれません。
「だらだら」といえば、この時期の忘年会なんかで若手がなんかが出し物したり、ビンゴ大会したりするのとかも、個人的には「なくてもいいな〜」って思うんですよね。
時間いっぱい「だらだら」しゃべりたいからです。
ふわふわ、だらだらとした雰囲気の中で一心不乱に絵に向かってたあの頃は、本当に夢のような時間だったな、なんて思います。
あ、「今が辛い」とかではないですよ?
今は今で、しんどいですが楽しいです。
ぼくは結構、思い描いてた夢を叶えられてるように思います。
こんなわけのわからない時代に、本当にありがたいことだと思ってます。
自分なりに精一杯の努力はしたつもりですが、努力ができる土壌があったことは「恵まれてたな」と思います。
基本的に物欲の権化なぼくですが、本当に「欲しい」と思うもの以外にはぼくの物欲センサーは反応しないので、今手元にあるものもかつて本当に欲しかったものばかりで、そういったものを見返しては、ありがてーなーと思う日々です。
今日も酔ってます。