小学校4年生の時、友達の家でファイナルファンタジーⅢの画面を見ました。
戦闘シーンが横向きの画面で、主人公たちがザクザクっと剣を振ったり派手な魔法のアニメーションが表示されたりするのを「うおおおかっこいい!」って感動して胸を打ち抜かれました。
その後お年玉で自分も購入しました。
買いに行く日の前日の夜、ゲームの世界に迷い込む夢まで見ました。
学校から帰ろうとしたら、校門のところにモンスターが待ち構えていた、みたいな夢でした。
グラフィックのカッコよさに惹かれて欲しくなったゲームだったのですが、いざプレイしてみるとワクワク感するような物語の展開にすっかりやられてしまいました。
孤児の4人組が、肝試しで近所の洞窟に探検に行くところから始まるんですよね。
4人が迷い込んだ洞窟は、世界の均衡を支える「クリスタル」を祀った洞窟で、4人はクリスタルの啓示を受けるんですよね。(FF3の世界でクリスタルは神みたいな存在でした)
4人が孤児なのも、村で拾われたのも、今日洞窟に探検に来たのもクリスタルの導きだったというわけなんです。
「4人4人」と連呼してるのは、彼らの名前をプレイヤーが決めるからで、一見無個性な感じがしますが、お互いや他の登場人物との掛け合いや会話はあります。
ただ、4人のうちの誰がしてるかってのはよくわからなくて、それぞれの性格の差みたいなのはよくわかりません。
でも、だからこそぼくは「とにかく4人が仲良しで物心ついた時からずっと一緒に育ってきた」みたいなのを感じて、ぼくにとって彼らは「地方の悪ガキ」然としてわちゃわちゃしてて好きでした。
旅に出た4人は、行く先々で困ってる人たちを救っていきます。
音楽もいいんですよね。
問題が起きてる街や村に行くと、すごく陰気なBGMなのですが、問題を解決して帰ると、パレードのような曲に変わってるんですよね。
あれがめっちゃ好きでした。
悪ガキ4人組が次第に英雄として成長していく物語を追っていく感じでした。
乗り物が増えて行動範囲が広がったり、魔法で小人やカエルに返信しないと乗り込めないダンジョンに潜ったり、敵か味方かわからない謎の登場人物と行動を共にしたり、あっと驚くような世界の真実を目の当たりにさせられたりしながら、4人の旅が続きます。ファイナルファンタジーⅢって、行動範囲の広がりかたのギミックが絶妙だったと思うんですよ。
次はどうなるんだろう?
この先行ったら何があるんだろう?
っていう胸躍るような冒険が次々と続きました。
ファミコンのドット絵と電子音は、与えてもられる情報が少ない分、ぼくらの脳内補完って凄かったですよね。
多分、親から見たファミコンしてる子どもの様子って「チマチマピコピコ」だったと思うんですよ。
でも、こっちは完全に大冒険の真っ最中でしたもんね。
思い返せば、脳内から溢れ出て収集のつかない壮大な世界の受け皿をお絵かきに求めていた気がします。
そしてぼくのこの脳内の物語は、後に購入した「DAWN―天野喜孝空想画集 ファイナルファンタジーの世界」という画集や
「ファイナルファンタジー III 悠久の風伝説」というCDによってさらに補強されていきます。
あ、「今のゲームが情報量多すぎて人の想像力を陳腐化させてる!」とか、そんなこというつもりはないです。
インプットの量が多くなってるなら、アウトプットの質はさらに上がると思うんですよ。
Pixivとか見てたら、考えられないくらいハイクオリティな作品を描かれる学生さんがいっぱいいますもんね!
今回ポチったのは2006年にDSで出たリメイク版をもとにしてるんですよね。
ぼく、これがしたくてDS買ったんですよね~当時。
そしてこんなイラストを描いたりしてお祝いしました。
新しい4人には、それぞれの個性が与えられていて、当時の悪ガキ4人組要素はルーネスという1人に集約されてる感じでした。
でも、だからこそぼくが知ってる物語を別の4人が体験してるようで新鮮でした。
今、二つの懐かしさを噛み締めながらiPhoneの画面に向かって冒険しています。
あんまり遊ぶ時間がないというのに、ぼくは何をやってるんでしょう。
でも、このムービー見ちゃったら…ねぇ…。
STEAM版発売を記念しての「3月2日までの期間限定半額セール」だったのですが3月7日6:30現在まだ半額ですね?
震えちゃった方、これはチャンス!?