「買い物」は「レジャー」になってます

前回の記事で「買い物をする時に悩む時間を減らしましょう」的な記事を書きました。

rito.gameha.com

これにちょっと補足というか、つまりぼくは「買う方法と時期」は悩むのやめたんですが「買うかどうか」はめっちゃ考えるんですね。

で、やっぱり悩むためには実物見るのが一番良くて、買い物に出かけることも多いんです。

そうすると気になるデータがありまして、ちょっと古い数値なんですが、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」といったeコマースを週1回以上利用する消費者は年間274時間の節約効果があるそうなんですよ。

netshop.impress.co.jp

また、こちらは総務省が発表しているデータで、国民が移動に使っている時間とそのうちどれだけを買い物に当ててるかが見て取れるんですが、詳しい話は数字苦手なんで端折ります。

都市における人の動きとその変化
~平成27年全国都市交通特性調査集計結果より~

https://www.mlit.go.jp/common/001223976.pdf

 

ただ、時間を「限りあるお金で買えない資源」と捉えたら「買い物なんてわざわざ行くのは無駄だ!」って話になっちゃうんですが、実際のところはそーでもないんですよね。

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買い物は「旅」

買い物って欲しい物を見にいくキラキラワクワク感とか、ついでに美味しい物食べに行ったりとか、そんな行為を一緒にしに行く相手との思い出づくりとセットなわけですよね。

つまりこれは「買い物」の目的が「目当ての物を買う」だけではないんだなって思うんです。

そんなことを思うようになったきっかけがあって、速水健朗さん著の『都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代』って本なんです。

さらっと読めちゃうんでさらっと紹介しますと「もともとウォルトディズニーさんが作りたかったのは都市だったんだけど紆余曲折あって、別の道で成功したのちに自分がつくりたかった都市の夢を盛り込んでディズニーランドをつくった。このディズニーランドの要素を取り入れたショッピングモールが、現在あちこちに作られてる。」って感じの内容だとぼくは解釈しました。

「買い物のためにショッピングモールに行ったはずなのに、気がついたら1日終わってた!?」なんて怪奇現象、ないですか?

あのトリックの真相がこの本に載ってるんです。

ぼくらはショッピングモールをディズニーリゾートのように楽しんでるってわけです。

つまり、ショッピングモールは夢と魔法の国なんです。

だから気がついたら時間もお金もなくなってるんだな!

確かにぼくは大学時代、車で行ける範囲にイオンが初めてできた際、興味本位で行った感想をまだ行ってない友人にこう言いました。

「建物の中に町があった…!」

買い物は「ハレの日」

もう一冊、面白い本を思い出したので紹介させていただきます。

阿部 真大さん著の『地方にこもる若者たち』という本です。

 

こちらの本のテーマは「地方の若者が、かつてのように都会に憧れなくなった。」という内容なのですが、この中の一説で「地方の若者は非日常を楽しむ場としてショッピングモールに出かける」ということが論じされるんです。

代わり映えしない日々の鬱憤を晴らしに、休日は車に乗ってちょっと遠くのショッピングモールに行って1日楽しんで帰る。

ぼくはもう若者ではないのですが、書かれてることはめっちゃわかるんです。

買い物は「ハレの日」であって「レジャー」だってことなんですね。

「他に行くとこないし、とりあえずショッピングモールに行けば一通りあるから」ってやつです。

こうなってくると、最初に引用した「年間274時間」という買い物のための時間というのも全部が全部、無駄な時間とは言い切れないような気がしてきますよね。

つまり、趣味や娯楽の時間とそう意味合いは変わらないわけで、ぼくが絵を描いたりゲームしたりするのに使ってる時間と変わらないということです。

日々の消耗品とか、これと決まってる物に関してはeコマースを使い、「これは」というものは時間をかけて買い物というレジャーを楽しむ、そういう切り分けをちゃんとしていくのが、良いってことなんでしょうね!

というわけで、買い物に付き合うのが苦手な男子も多いことかと思いますが、あれはレジャーだと思ってお互い楽しみましょう!