COCOAが出た。
政府が接触確認アプリのインストールを呼び掛けてらっしゃいますね。
しかし早速不具合のニュースが報じられてます。
「あちゃーやっちゃったなー」なんて思いながら見てたんですが、ぼくも第一報では知らなかったんですが、このアプリ「オープンソースのβ版」と銘打ってるんですね。
ITの専門家ではないぼくの解釈でいえば「まだ未完成なんだけど設計図も公開するから皆で使いながら良いものにして行こう!」ってものなんですね。
ということは、どんな不具合も想定の範囲内なわけですし、そういった不具合も込みでインストールして使わないといけないってことなんですが、このあたり、もうちょっと声を大きくして報じても良いんじゃないかなーって思いました。
あと、「β版」なんてもともと物好きなアーリーアダプターが入れるものなわけですから、「全国民入れてください!」って言い方も、ちょっと違うかな?って思いました。
Apple大好きなぼくですが、macOSのβ版なんて入れたことないです。
「β版」との出会い
ぼくが「β版」って言葉を認識したのって、ミクシイでした。
20代の方はもう通ってないかもしれませんね!
時が流れるのは早い…。
今、気まぐれにログインすると、Twitterと連携しているマイミク(!)の呟きが、まるで誰もいない校舎にこだます残響のようでなかなか情緒的ですが、そしてここには奥さんがぼくと結婚する前に認めた日記が残っていてなかなかにエモいんですが、このミクシイが「ずっとβ版」を謳ってたんですよね。
「常に改良を加えて良いものにしていきます」ってことで「完成しないディズニーみたいでステキ!」みたいに盛り上がったのを覚えています。
ぼくらはずっと未完成
別に大手企業の理念に限ったことじゃないくて、思い返せばぼくら人間もほとほと未完成です。
ぼくなんか、もうすぐ「不惑の40歳」ですが、ご覧の通りの有様です。
色んな方のご助言やらアドバイス、自身の体験に本から得た情報なんかで日々「勉強になるなぁ」と思わせてもらいながら生きてます。
せっかく「β版なんで一緒に育てて行きましょう」ってシロモノなんですから、使ってみて変だったら「こんなことありましたよー」と「お宅の郵便物が間違ってうちのポストに入ってましたよー」くらいのテンションで、ちょっとずつ良いものになってけばいいですね。
でも、やっぱりぼくらは完璧なものを求めてしまいますよね。
子どもの頃から、完全に閉じられて完成された世界である◯をもらうことをひたすらに訓練させられます。
末広がりではまだまだ△です。
日本一たかい霊峰富士の△よりもたかい位置に、お天道様の◯があるんです。
完璧、完全を求めるあまり、それ以外は許すことができなくて、だから今の巷の評価軸は「神」か「クソ」しかなくなっちゃったのかなー?なんて思ったりもして、なんか哲学的なこと考えちゃったぞ、なんて悦に浸っているぼくです。