健全な組織はリスクも責任も分散させとくべきだと思うんですよ。
もちろん最終的にケツ拭く人を立てとくことは前提だと思うのですが、何かの仕事を1人に全部負わせて、何かあったらその人1人が犠牲になるのも変だと思うし、日々の業務でも、若手1人に仕事任せっきりにしといて、何かあったら上司がその人1人を大説教するのもなんか違う気がするんです。
こー思えるのは、ぼく自身が失敗やミスの多い人間だからなんです。
自分もよく失敗やミスをするので、誰かの失敗やミスを怒る気になりませんし、誰かがなんかやらかした時のためのフォローやバックアップなんかもセットで考えるクセがついてる気がします。
おそらくなんですが、失敗やミスをする事がない方ってのは、失敗やミスをする人の気持ちがわからないんだと思います。
別に文句が言いたいわけじゃなくて、男のぼくが出産の痛みがわからないのと同じなんじゃないかと思うんです。
出産をそんなものと一緒にするな!って思われたらごめんなさい。
でも、それくらいぼくにはどーしようもないことなんです。
ぼくからすると、失敗やミスをせずに生きてく方法がわからない。
「なんでそんなことしたんだ!?」って、叱る時の常套句だと思うんですが、叱られる側からすると「自分でもなんでかわからないです」なんですよね。
その気持ちが痛いほどわかるので、だれかがこのフレーズで叱られてるのを耳にするだけで、心がきゅーってなります。
40のおっさんでも心がきゅーってなります。
きゅんとはなってないので許してください。
もちろん、失敗やミスを減らす努力はするべきだし、反省も必要だとは思います。
でも、無くならないんなら、やらかした時の準備をしていた方が良いし、その準備は気づけた人が声を掛ければいいし、余裕があるなら負担のない範囲で他の人のもすればいい。
組織で言えば、若い方がちょっとの失敗やミスで叱られてしょんぼりしてるより、得意なことを活き活きとやっててくれる方が全体でのコスパはずっといい。
それに、ちょっとくらい「抜け」や「隙」のある人のほうが魅力的に見えますよね、人って。
そーいったわけで、ぼくは自分が失敗やミスの多い人間で良かったなぁと思います。
親にも「おまえはしっかりしてるように見えてどこか抜けてる」と言われてきた人生でしたが、ぼくの人生はこのためだったか〜と思います。
これもやはり、若い時には気づかなかったことシリーズで、こうやって新しい発見をこれからもしていけたら良いなと思っています。