最近「心を落ち着かせる練習をしてたら、心が凪のように静かになってしまってなにごとも無関心気味になっちゃった。なのでちょっとしたことに感動できるようになりたい。」みたいな話をここ何回かのブログ記事で書いてたんですね。
この件についての対策として、ひとつひとつの行動について集中してやってみるようにしてるんですね。
集中するっていうとなんか堅苦しいのですが、今やってることに全感覚を向けてみるって感じでしょうか。他のことをぼんやり考えながら、とか、それこそiPhone片手にとか、あんまりマルチタスクせずに1つ1つに取り組んでみる感じです。
ご飯を食べるときは、料理の味や匂いや歯応えなんかに意識を向けてみるようにしてみます。
歯磨きをするときは、歯ブラシがあたってる部分が感じてる刺激とか圧に意識を向けてみたりとか。
掃除をするときも、きれいになったところとゴミがある部分をしっかり意識してみたり、箒がレンガに当たる音を聞いてみたりとか、まぁこちらの本に書いてあったことをやってるだけなんですけどね。
でも、そしたら面白い発見があったんです。
例えば食事だったら、今までよりしっかり味を感じられてる気がしたり、大食い早食いにならずに、自分の空腹がちょっとずつ満たされてるのを意識できるようになったりして「うむ、これ以上は苦しくなりそうだ」みたいな判断ができたり、なんかこう、世の中の解像度みたいなのが一段あがったような、身の回りのいろんなものの輪郭が今まで以上にはっきりしたような、テレビを地デジ対応のものに変えたときみたいな(若い方はもうわからない!?)、そんな楽しさがあるんですよ。
面白いことに、酒量も半減しちゃいました。
食べることの楽しみが倍増したってことでしょうか。
なんか今までの半分くらいでお酒満足できるようになっちゃったんですね。
これが「全集中というやつか!?」と思った次第です。
同時に自分がいかに今まで、いろんなことを惰性でマルチタスクしてたかってことを思い知らされました。
今まで以上に1つ1つのタスクを意識して、意味や楽しみや自分が感じる反応を感じてみようと思っています。
一方で、ぼくは移動中や絵を描く時に音楽やラジオを聴くのが好きなのですが、こーいうときは「ここでは敢えて、自分のよろこびや楽しみのためにマルチタスクという贅沢をするぞ」という自覚を持つことで、こちらも「ながら聞き」に対する満足度が一段上がった気もしています。
なんにせよ、今まで気づかなかった小さな感動にも気づくことができそうな、そんな気がしてワクワクしている、なにより毎日が前より落ち着いていることを嬉しく思っている、そんな今日この頃です。