20代の頃見たカールじいさんに想いを馳せる

『カールじいさんの空飛ぶ家』って映画、見たことあります?

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少年の頃から叶えたい夢があって、その夢のために奥さんと少しずつ貯金をするのだけど、日々の生活に追われ、出費も嵩んで、夢をズルズル先送りにしてたら、いつのまにか奥さんに先立たれてしまい、夢を燻らせ偏屈爺さんになってしまいましたってのがカールさんなんですよね。

あ、これ物語冒頭の話でネタバレではありませんのでご安心ください。

20代の終わり、新婚の頃に奥さんと映画館で観てめっちゃ切なくなったのですが、40歳を過ぎた今、なんかこう、「そーいうことね」みたいな「あれ?これってなんか、知ってるぞ?」的な、そんな風に思えてき始めました。

ぼくは、絵の大学を卒業して就職しようと決めたときに「これからも働きながら絵を描き続けて、50歳までに入選すればいいか。」と思った公募展があったんです。

でも気付いたら、自分が決めた期限まで、10年切ってるんですよね。

ああ、そんなこと、思ったなぁ〜と思い出すようになってきました。

さらに言えば、我が家は子どもが3人いて、3番目が義務教育を終えるのは12年後で、子どもらの進路によっては経済的な理由で画材を買うことすらできなくなるかもしれないなーって思ってます。

絵は描き続けられると思うんですが、展覧会に応募する絵をつくるだけの画材を買い揃えたり、出品料を払ったり、そーいうの厳しいかなと思うんです。

ブログに載せてるようなデジタルのイラストは間違いなく描き続けてると思います。

仕事で使う資産であるパソコンにプラスアルファで描けるのがデジタルのホント良いところだと思います。

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別に、悲観してるわけじゃないんです。

事実ぼくは、仕事に恵まれたなーと思っていて、日曜の夜に憂鬱になったりすることと無縁の生活を送っています。

マジで仕事楽しいです。

ただ冷静に、収入や貯蓄、自由に使える時間の計算をしてるとなーなんて、最近思ってるんです。

これからをどう生きていくか、そーいうことを考えるお年頃なんでしょうね!

多分、ながーいスパンの目標よりも、明日どんな楽しいことをしようか?そのためにどうしようか?と考える今日の積み重ねが大事なのかもしれないなと考えています。

これ、ひょっとしたら、ぼくら世代だけでなく、先のさっぱり読めないこんなご時世なら誰にでも言えることかもしれませんね。

志は低いかもしれませんが、先に掲げた大きな目標より、明日の楽しいを大切にするっていうか。ちょっと享楽主義的発言でもありますが。

別に、何か結論があるわけじゃないんですが、そんなことを考えてますって報告みたいな、もっといえば長い呟きみたいな、今日の記事はそんなものです。

繰り返しますが仕事は楽しくて、今後もっと楽しくするために「これ勉強しといたほうがよさそうだ!」ってことに時間とお金を使うのも嫌じゃないし、絵を描く以外にも、読書したり映画みたり、そーいう時間も欲しいですし、結局のところぼくが欲張りなのでしょう。

カール爺さんは、人生の晩年に一発逆転の出会いと大冒険が待っていました。

健康で長生きしろってことかもしれませんね。

お互い頑張りましょうね。