ぼくのリアルでの友人に、コロナ禍以降ぱったりと会わなくなった音楽をされてる方がいらっしゃるのですが、以前は年に何回か飲みに行って芸術談義に花を咲かせたりしておりました。
飲みにいく場所も、この方の音楽仲間のお店だったりするんですが、その中に「とっても素敵だなぁ」って思うお店があったんですよ。
女性の方が1人で切り盛りされてるお店で、8人くらいでいっぱいになるカウンターだけの小さな居酒屋なんですが、カウンターの奥にもう一部屋あって、その部屋にはピアノが置かれていたんです。
そーなんですよ。
店主さんは、お店の営業をしながら、お客さんがいない間は奥に引っ込んでひたすらピアノの練習をされてるんです。
ピアノバーとかそーいうわけでなく、店主さん専用の、完全なプライベートルームがすぐ裏にある感じです。
なんか、思わず「良いなぁ!」って思っちゃったんですよね。
ぼくに置き換えたら、カフェか喫茶店でもしながら、屋根裏で絵を描くって感じでしょうか。
絶対憧れますよね。
もちろん、ぼくは雇われのサラリーマンで自営業の大変さは想像するしかできないのですが、大変なことも多々あると思います。
特に、コロナ禍以降の不安たるや…です。
やっぱりぼくは、今のように早朝にちょろりちょろりと描いてるくらいが性に合ってるのかもしれませんね。
そーいえば、面白い話を聞かせてくれた先輩がいまして、その方も随分多趣味なのですが、老後は山の斜面に洞穴みたいな自室を作るのが憧れなのだそうです。
なぜかって聞いたら、自分が死んだらそのまま趣味のものもろとも埋まってしまいたい、とのこと。
これまた面白い憧れですね。
ぼくは絵を描くので、自然光が入ってくるアトリエが良いんですけどね。
そういえば、先日『海が走るエンドロール』っていう漫画を読んだんですよ。
まだ、1巻しか出てないんですが、今後がめっちゃ楽しみなんでシェアさせてくださいね。
まさに今日の話みたいに、定年を迎えて子育ても終えて、夫婦2人でこれからのんびり…と思ってた矢先に旦那さんに先立たれた「うみ子」さんって女性が主人公なんですよ。
これからどうしましょう?みたいな感じでフワフワと日々を送ってたところに、美大で映像の勉強をしている「海」という学生と出会うんです。
そして、今まで見るだけだった映画を自分でも撮ってみたかったんだと気づいたうみ子さんが、海の通う大学を受験し入学するって話なんです。
もぉこれ、就職したての頃「定年になったら大学院に行きたいなー」って思ってた当時のぼくの未来の物語ですよ(奥さんにはぼくより長生きしといてもらいたいけど)。
ただ、30歳をすぎる頃には世の中のこともわかってきて、どうやら自分達の頃には今みたいな年金はもらえなさそうだなとわかってきて「それならもし元気なうちに定年を迎えたら、中古物件を買って死ぬまでDIYとかできたら楽しいだろうなー」とかぼんやり考えてたんです。
でも、どうやら最近の流れはもぉ「サラリーマンとて死ぬまで現役」みたいで、うみ子さんみたいなことができるのは、今の60代が最後の世代じゃないっすかね?
折しも、昨今はコロナショックで出生率がさらに激減で、そんな世代が高校大学を卒業する頃と、ぼくが60代になる20年後はドンピシャで「年寄りがしがみつき続けてたら若者の仕事がなくなる」なんて心配もなさそうですしね。
あーなんか、そう考えるとロスジェネは最後の最後まで割りを食う世代ですねぇー。
んー僻みですかね?
まぁ、いいんです。
ぼくは何度かブログで書いてる通り、幸いなことに仕事楽しいですし。
となればやはり、今のような楽しみをずっと感じられる働き方をし続けることが、ぼくの生存戦略になるようです。
今後も「仕事の面倒臭いことは仕方ないからやるけど嫌なことはなるべくしない」というスタンスで頑張りたいと思います。
あ、一応弁護しますが、嫌なことは逃げてるのではなく、先回りして嫌なことになる前に潰すよう心がけてるんですよ!?