年甲斐もなく

「年甲斐もなくはしゃいじゃいました」

そんな言葉をかけられたら、なんだかこちらまでワクワクしてしまいませんか?

ぼくがもし独身だったら赤い実が弾けてしまいそうですが、現実は赤身が多い肉でないとすぐ胸焼けしてしまうようなお年頃なのに、そんな肉は滅多に食えない稼ぎの男になってしまいました。

いざ自分がそんなお年頃になってみると「年甲斐がない」って実はとっても良い言葉なんじゃないか?って思うんです。

いつまでも少年少女のように楽しくできるって素敵なことですよ。

それに、ぼくらが楽しそうに生きていないと、若い世代が歳をとることに恐怖を感じてしまいます。

だからぼくらは楽しく生きていくべきなのです。

年長者の勤めと言っても過言ではありません。

納税・勤労・教育・年甲斐ないはもはや国民の義務です。

つまりこんなイラストを描いてるのが40代のおじさんでも良いってことです。

これもひとつの年甲斐もない行動の極地点!

胸を張って描こうじゃないか。

でも、胸を張りすぎて身バレすると社会的に死ねるので、きっちりと「40代男性社会人」に擬態して職場では若い衆に「りとさんって漫画とか興味なさそうですよね」って言われる顔して生きていきます。

そのためにiPadも趣味用と仕事用と2台持ちで「それではこちらの資料をご覧ください」ってうっかり上記のようなイラストが出てくる誤爆事故を防いでいるのです。

ネットやブログは年甲斐なく振る舞うにはとっても都合がいいですね。

ここではずっとあの頃のまま。

でも、だからと言って傍若無人に振る舞うのはいけませんよね。

マナーを守って、みんながちょっとずつ気を遣いながらそれでいてみんなハッピー。

そんな場所であったらいいなと思います。

今のネット社会は、インフラが急激に整いすぎてルールが追いついてないような感じですよね。

これはかつて、高度経済成長が進みすぎて交通戦争やら公害やらでてんやわんやしてた頃の日本に似てる状況なのではないかと思うんです。

だからちょっとずつ、いろんなことを擦り合わせながらトライアンドエラーを繰り返していけば、ネット上でもエコやロハスが浸透し「スローライフ」「自分らしい暮らし」が広まって、年甲斐もなく気持ちよくなれる世界が待っているんじゃないかなー。

そう思いません?