絵筆を持たなくなって4ヶ月が経ちました

最近読者登録してくださった方も何名かいらっしゃるので改めて書くのですが、ぼくはブログに掲載しているイラスト以外にアナログでも絵を描いて公募展に出したりとかしていました。

しかし、今年の夏にフェアリーになってしまい、出そうと思っていた公募展の申し込み日が世間から隔離される期間と被ってしまったことがきっかけで、以後絵筆を持つのをやめてしまいました。

それまでもなんとか日々のあれやこれやの隙間に時間を作って歯を食いしばって絵を描いてたのですがそんな描き方なので全然満足いく絵が描けず、それでも「今年こそは!」って思ってたところだったので「結果これかい!あーもう良いかなあ〜」って感じになってしまったんですね。

意外だったのが以後思った以上に心が穏やかなことでした。

それまでは絵を描かなくなってしまったらそれはもう自分では無くなってしまうような恐怖心があって、深夜や早朝にキャンバスに向かっていたんです。

それが、やめてしまえばこんなもんかって感じです。

まぁ、全くやめてしまうつもりはなくて、子ども等がスポ少をやめたりして、自分の時間が持てるようになって、自然と描きたいものが浮かんできたらまた絵筆を握ろうかなと思っています。

こーいうイラストで鬱憤が消化できてるのかもしれません。

「絵が描きたいのに描く時間がない」って悶々としてる時間も、よく考えたら勿体無いですよね。

そんな気持ちで頭の中がいっぱいになって、身の回りの美しいもの、面白いものを楽しむ心の余裕がなくなってしまってれば、そりゃ心の引き出しも空っぽになって描きたいものなんて浮かんでこないかもしれません。

「絵が描きたいのに描く時間がない」って気持ちを絵にするって手もありますが、ぼくには直感的にそういった感情を吐き出して結晶にする才能はないので、やっぱり頭の中で整理整頓して構図を考えてってしなくちゃいけなくて、そのためにはクロッキーとかたくさん書かないといけないし、やっぱ心穏やかな方が良いです。

絵って文系的な情緒を理系的なロジックで組み上げていくハイブリットな作業だなーって思います。

情緒が過ぎると見る人を置いてっちゃうし、ロジカル過ぎると説明的で面白みが無くなっちゃいますよね。

すごいバランス感覚が必要で、ぼくにはそれは意識的にしかできなさそうです。

そーいえば、ぼくは人物画が描きたいくせに、人間に興味がないかもしれないなと思ったりします。

他人と関わるのが得意ではなく、世間話とかもあんまり興味がないので、職場の同僚とかもプライベートはほぼ知りません。

そんな人間が描く人物画に深みなんて出ないかもしれませんね。

せっかく一旦筆を置いちゃった期間なので、自分自身に深みが出るような、そんな期間にできたら最高だなと思ったりもしています。

もちろん、絵の描き方なんて1つじゃありませんから、他に自分にしっくり来る手法があるかもしれませんし、何かのきっかけに「あ、なるほどそーいうことか」って気づくこともあるかもしれません。

そんなことをあれこれ模索する期間にできたらいいなと思っています。