がんばって生きてく

美術館で、1人の作家の作品を年代順に並べて作家の人生をダイジェストで追ってくような並びの企画展がありますよね。

それまで見たこともなかったような幼少期、デビュー前の作品がまずは出迎えてくれたりして「おお…この作家にもこんな時代が…!」って感動し、若い頃の悪戦苦闘が紹介され、誰もが知る作家人生が始まり、どんどこ作品を制作し、円熟期を迎えてその作家の世界観が完成し、晩年の作品、時には絶筆なんかも展示されたりして、1時間やそこらの時間でしかないのですが、その作家の人生の悲喜交々、生き抜いた軌跡に圧倒され、同じ時代を一緒に生きたような錯覚に心地よい疲れを感じたりして「おれも頑張って生きていこう」とか思って美術館を出る時間がとても好きです。