読書
なにか新しい知見を得たいときに、その内容に関連した本を1冊読むだけでは、どんなに名著と言われていたも、ピンとこないなーと思うことが多いです。 でも、同じ内容について、別の著者さんが書いた本を何冊か読んでいくうちに、おぼろげだったイメージがだ…
ラジオを聞いてると「旧TwitterXでハッシュダグをつけてポストしてください」という言い回しをよく聞きます。 いまだに旧Twitterと断らないといけないくらいXって定着してないんだなぁと思うと、あの青い鳥は本当に皆に親しまれてたんだなぁと感じます。 ま…
片野秀樹さん著の『休養学 あなたを疲れから救う』を読んだのですが、とっても気づきが多かったです。 休養学: あなたを疲れから救う 作者:片野 秀樹 東洋経済新報社 Amazon これはなんというか「攻めの休息」の仕方を説く本だなと感じたんですね。 休むこと…
しんめいPさん著の『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』という本を読みました。 自分とか、ないから。教養としての東洋哲学 (サンクチュアリ出版) 作者:しんめいP サンクチュアリ出版 Amazon これ、タイトルがめっちゃ良くないですか? 「自分とか…
はらだみずきさん著の小説『海が見える家 それから』を読みました。 海が見える家 それから (小学館文庫) 作者:はらだみずき 小学館 Amazon これはぼくがこのブログで、えらく感動した旨を綴った『波に乗る』の続編ですので、以下波に乗るのネタバレが絡んで…
小川糸さん著の小説『椿ノ恋文』を読みました。 椿ノ恋文 作者:小川 糸 幻冬舎 Amazon このお話はぼくが感動でおいおい泣いた『ツバキ文具店』のシリーズの代3作目にあたるお話です。 rito.gameha.com どんなお話かっていうと、鎌倉で文具店を営んでいた祖…
はらだみずきさん著の小説『波に乗る』を読みました。 波に乗る 作者:はらだ みずき 小学館 Amazon ちょっとねーこの作品、慌ただしく現代社会の荒波に揉まれてる人間からすると「ああ、いいな、こういうの…」みたいな、そんなことを思いながらどんどん作品…
今年もあと半月ほどで前半終了ですが、2024年上半期りと的本屋大賞になりそうな小説のお話を今日はしたいと思います。 多崎礼さん著の『レーエンデ国物語』です。 以下ぼくの感じた魅力を書きたいと思いますが、事前情報入れずに読んだ方が絶対いいので、す…
何かと話題になっていた九段理江さん著の小説『東京都同情塔』を読みました。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon この作品の面白さは、芥川賞受賞後のインタビューとかで語ってらっしゃる著者さんの思惑通りに賛否両論が沸き起こった(ている)とこ…
今日は中山七里 さん著の小説『有罪、とAIは告げた』を読んだ感想を書こうと思います。 有罪、とAIは告げた 作者:中山七里 小学館 Amazon chatGPTがブワーッと世間を賑わせはじめた当初「人の仕事がなくなる!」みたいな言説が飛び交ってた中に「裁判官がA…
最近『なれのはて』という小説を読んでいました。 以下あらすじ紹介程度のネタバレがあります。 テレビ局で働く守谷さんという男性が主人公なのですが、物語冒頭、何か社内での問題がきっかけで休職→復帰後イベント事業部へ異動というシーンから始まります。…
ぼくが珍しく作家さんの名前だけで新刊が出たら読んでいる塩田武士さん著の小説『存在のすべてを』を読みました。 存在のすべてを 作者:塩田 武士 朝日新聞出版 Amazon 今回もビビるぐらい面白く、以下あらすじ紹介程度のネタバレがありますので、読む予定の…
ドラクエ直撃世代のぼくは、子どもの頃からたくさんの「荒廃したファンタジー世界に勇者が登場し、仲間たちと協力し魔王を倒しにいく」という物語に胸踊らされました。 当時創刊された月刊少年ガンガンではそんかテンプレートの作品がたくさんあって、次々供…
読者登録させていただいている読書家ブロガーの皆さんがこぞって「すごい」と語っておられた小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読み終えました。 界隈では「三体の次はこれ」と囁かれるほどの作品なのですが、個人的には三体より面白かった…!(個人…
面白かったー、と読み終わってから知ったのですが、この小説ドラマ化してたんですね。あ、だから平積みされてたのか。 というわけで池井戸潤さん著の小説『ハヤブサ消防団』がすごく面白かったので感想を書きます。それと、少しだけあらすじ紹介をします。 …
「なんか話題になってるなー」と思って読み始めたらものすごく怖くて気持ち悪い本で、読み終わった後「え?これもしかしてホントのこと?最後まで読まない方がよかった?」とか思ってネットで検索したら「20年後くらいに図書館で読んだ人が、これ本当のこと…
原田ひ香さんの小説『図書館のお夜食』を読んだので感想を書きます。 図書館のお夜食 作者:原田ひ香 ポプラ社 Amazon 以下少しだけあらすじを書きます。 昔から本に携わる仕事がしたかった主人公の「樋口乙葉」さんは東北の書店に就職するも、体育会系の上司…
村上龍さん著の小説『ユーチューバー』を読みました。 ユーチューバー 作者:村上 龍 幻冬舎 Amazon 不思議な魅力に引き込まれる小説でした。 以下少しだけあらすじを書きます。 親族の経営するお茶屋に縁故で就職して働いていたものの、周囲から七光で働いて…
またしてもむちゃくちゃ刺さる小説を読みました。 桜庭一樹さん著の小説『彼女が言わなかったすべてのこと』です。 以下、ネタバレにならないよう感想を書きます。 彼女が言わなかったすべてのこと 作者:桜庭 一樹 河出書房新社 Amazon 主人公の「小林波間」…
今日は村上春樹さん著の小説『街とその不確かな壁』を読んだ感想を書きます。 長くて複雑なお話なのに「めっちゃスルスル読めてしまった!」っていう不思議な体験をしてしまいました。これはとても楽しい体験でした。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮…
恩田陸さん著の小説『鈍色幻視行』を読みました。 以下、核心には触れませんがあらすじ紹介程度のネタバレがあります。 鈍色幻視行 (集英社文芸単行本) 作者:恩田陸 集英社 Amazon 主人公というか、ストーリーテラーになるのは蕗谷梢さんという40代の小説家…
今日は寺地はるなさん著の小説『ほたるいしマジカルランド』の感想を書きます。 ほたるいしマジカルランド 作者:寺地 はるな ポプラ社 Amazon 以下、あらすじを紹介する程度のネタバレがあります。 この物語は、大阪の北部のベッドタウンに位置する遊園地が…
今日は西武豊さん著の小説『そして、よみがえる世界』を読んだ感想を書きます。 あらすじを紹介する程度のネタバレがありますのでお気をつけください。 そして、よみがえる世界。 作者:西式 豊 早川書房 Amazon 主人公の「牧野」さんは、前途洋々な脳外科医…
東京に出張や遊びに行くと、高確率で親切な見知らぬ人に声をかけられます。 そのたびぼくは、子どもの頃は都会は怖いところだと思ってたけど自分の地元よりよほど暖かいなぁ、とか思ってしまいます。 人が多いから、いい人にエンカウントする率も高いのかも…
『罪の声』で度肝を抜かれて、以後新作が出るたびに読んでいる塩田武士さんの『朱色の化身』を読み終えたので、今日は感想を書きます。 今作も凄かったです。 朱色の化身 作者:塩田武士 講談社 Amazon 以下あらすじ紹介程度、内容に触れますのでお気をつけく…
今日は道尾秀介さん著の小説『N』を読んだ感想を書きます。 N (集英社文芸単行本) 作者:道尾秀介 集英社 Amazon 本の構造が面白い小説で、以下ネタバレなしで書きます。 繰り返しますが、本の構造がめっちゃ面白いです。 全六章の短編ミステリなのですが「…
以前ゆきにー (id:yuki_2021)さんが紹介されてたこちらの本を読見ました。 「静かな人」の戦略書: 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法 作者:ジル・チャン ダイヤモンド社 Amazon ここで書かれる「静かな人」とは、いわゆる「コミュ障」とい…
最近ブログであんまり読書感想記事を書いてないんですが、実は読書は続けています。 今日はあまりに気持ち悪すぎて一気読みしてしまった道尾秀介さん著の小説『いけない』の感想を書きます。 あらすじを紹介する程度のネタバレがあります。 いけない (文春文…
今日は辻村深月さん著の小説『レジェンドアニメ!』の感想を書きます。 ネタバレはしないようにします。 レジェンドアニメ! 作者:辻村深月 マガジンハウス Amazon この話は、辻村さんの『ハケンアニメ!』と言う小説の、スピンオフというかなんというか、ハ…
雨穴さん著の小説『変な絵』を読みました。 この小説、ホラーとミステリのハイブリッドで、気味が悪いやら面白いやらで一気読みです。 変な絵 作者:雨穴 双葉社 Amazon 以下、ネタバレしないようにあらすじと感想を書きます。 プロローグは、心理学者の萩尾…