【読書感想】『図書館のお夜食』こんな図書館があっても楽しいなぁ

原田ひ香さんの小説『図書館のお夜食』を読んだので感想を書きます。

以下少しだけあらすじを書きます。

昔から本に携わる仕事がしたかった主人公の「樋口乙葉」さんは東北の書店に就職するも、体育会系の上司とウマが合わず、心をすり減らして辞めてしまいます。

匿名でTwitter上に書店員としての日常を綴っていた乙葉さんが、つらい心の内をつぶやいたところ「セブンレインボー」と名乗る人物から「あなたに仕事を紹介できるかもしれません」と言われます。

その仕事とは、月給15万の代わりに住み込みの寮と賄いがある、夜だけ空いている図書館で、図書館といっても入館料を払わないと入れない、扱っているのは亡くなった作家の生前の書蔵のみという、図書館というよりは博物館に近い施設の司書でした。

もうなんか、これだけで小説を読むのが好きな方なら気になる話っぽいじゃないですか。

で実際そんな内容で、乙葉さんが一緒に働くことになった同僚たちも、みんな乙葉さん同様に本と切り離せない人生を送ってきた人たちばかりで、そんなみんなと仕事をしたり休日を共にしたり、図書館でちょっとした事件が起きたり、そんなお話なんです。

あーこんな図書館があればいいのになぁ、でもちょっと入館料が高そうで、ぼくは普段使いはできそうにないなぁ、と思ったりしながら読みました。