『プロジェクト・ヘイル・メアリー』というすごいSF小説を読みました

読者登録させていただいている読書家ブロガーの皆さんがこぞって「すごい」と語っておられた小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読み終えました。

界隈では「三体の次はこれ」と囁かれるほどの作品なのですが、個人的には三体より面白かった…!(個人的に、ですよ?)

今日はその作品について「何それ?おいしいの?」って方のためにちょっとだけ語ろうと思うのですが、もうすでに読むつもりでいらっしゃる方は以下は読まないでください。

この小説はカバーイラストすらネタバレに繋がります。

危険です。

物語は、主人公が目を覚ますとラボのような部屋の寝台に寝かされていて、頭上にロボットのアームが見えるってところから始まるんですね。

しかし、主人公は自分が誰で、ここはどこなのかまったく何も思い出せないんです。

見渡せば自分と同じように横たわってる人が2人いる。

しかし、その2人は干からびて死んでいる。

ここは一体どこなんだ?

私は一体誰なんだ?

今は一体どんな状況なんだ?

って感じで始まります。

もうここまでで気になった方は今すぐ書店に行くか、電子書籍でポチってください。

「ふーん、それで?」って思われた方のためにもうちょっと書きます。

以後、物語はこの記憶喪失の主人公の「現在」と記憶を失う前の「過去」のエピソードが交互に語られる構成になります。

主人公は「世の中には生存するために水が不要な生物がいる」という論文で異端視され、無理解な学会に失望し中学校教師となったグレースさんと言います。

現代よりちょっとだけ未来の話なのですが、そこで太陽の温度が下がっていることが確認されます。

調査の結果、太陽に未知の生物が寄生し、エネルギーを食っているというのです。

このままでは地球は気温が下がり、近い将来生態系が崩壊してしまいます。

さらに研究を進めていくと、この未知の生物に寄生されながら全く影響を受けていない星系が発見されます。

人類は、地球の存亡をかけて、その星へ調査にいくプロジェクトを立ち上げます。

そして人類の叡智と技術を総動員して建造された宇宙船の名前が「ヘイル・メアリー」なんです。

さて、この未知の生物ですが、太陽に寄生するということは、水を必要としない生き物なんです。というわけで期せずして論文の正しさが立証されたグレース先生は、ヘイル・メアリー号最後の生き残りクルーだったというわけなんです。

…おっと、これ以上は何も語れません。

興味を持たれたそこの方、うっかりネットで検索してもダメですよ?

どこでネタバレを被弾するかわかりませんよ!

これ以上の予備知識なしで読むと、最高のドキドキハラハラ体験を味わうことができます!