二十歳になったぼくはお酒が苦手な大人として社会にデビューしました。体質的に弱いし(日本人の60割は弱い体質らしいですよ!)、ビールは苦いしで「飲み会って楽しくないなー」って思ってました。
それがあるとき、リースリングっていうぶどう品種でつくったドイツのワインを飲んで衝撃を受けました。
「よ…世の中にはこんな甘くてすっきりした飲みやす〜いお酒があるのか!?」というものです。
それからワインに興味を持ち、ちびちびといろんなワインに手を出していたもんですから「神の雫」なんて漫画はとても楽しい漫画でした。
そんな「神の雫」は「第1部完」みたいな感じで突然終わってしまって「スラムダンク的なやつか!?こりゃ続きはいつになるのやら…」と思ってたら意外と早くてうれしかったです。
マリアージュ?神の雫 最終章?(1) (モーニングコミックス)
- 作者: 亜樹直,オキモト・シュウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: Kindle版
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「神の雫」は世界的なワイン評論家である父をあんまりよく思っていない息子の神崎雫くんが主人公の漫画で、お父さんの突然の訃報と、お父さんが残した謎の遺言でワインの深みにズブズブとはまっていく漫画です。
遺言てのは「私の選んだ偉大なワイン12本『十二使徒』と、その頂点に君臨する『神の雫』を暗号めいたポエムで残しておくので、これがわかった人に私の遺産を相続するよ」っていうものでした。「バカバカしい!」って怒り狂う雫くんでしたが、遠峰一青という今をときめくいけ好かない若きカリスマワイン評論家が現れて「ふっ、遺産は私がいただきましょう。」といってくるもんですから売り言葉に買い言葉で戦いを挑むことになるって話でした。
雫くんはお父さんを避けてきたため、ワインに関してはズブの素人なんですよね。ですが子供の頃からワインを楽しむための英才教育を知らず知らず受けていた雫くんは(畑を耕していたら足腰鍛えられてて野球の基礎体力がつけられてた!ていう甲子園マンガみたいなやつです)、才能が一気に花開いていきます。なので読者は雫くんと一緒にワインについて一気に勉強できるわけです。「神の雫」読んどくだけで、居酒屋でワインのトークができるくらいの知識は身につくからすごい漫画です。
と「未読の方が興味を持ってくださればいいな」とあらすじを書かせていただきましたが、今回のマリアージュも、いい感じのトリップ具合ですねー。ワイン飲むと異世界に飛んでいくんですよね、この漫画。そこが面白い。「ああこういう世界体験してみたいなー」って思わされます。
ところで、この漫画に限らず、お酒を嗜む系のメディアとかコンテンツってみんなオシャレすぎませんか?ビールのCMとかめっちゃ爽やかでカッコいいですよね。でも、現実のビールの席ってたいていグデングデンのおっさんたちの「仕事の愚痴」の応酬ですよ。まったく、このギャップといったら。
車のCMも同じことが言えるなーって思います。CMに登場する車はワインディングロードなんかを颯爽と駆けててとても運転が気持ちよさそうです。現実は通勤や行楽地での渋滞ノロノロ運転ですよね。ぼくの乗ってる車は、走ってる時の平均時速を計算してくれるんですが、時速30キロですよ。「時速30キロで移動するためにこんなでかい鉄の塊買ってガソリン入れて走ってるのか!?」て思っちゃいます。
ホント、メディアから流れる情報には気をつけないといけないですよねー。
と言いながリーデルのワイングラスをクルクルさせてるぼくです。ええ、車も好きです。いいんです、騙されて乗っかってる時が一番楽しいんですよね!