ご無理を言いますが

仕事でたまに聞くフレーズに「ご無理をいいますが」ってのがあります。

それが妙に気になるんです。

無理なことなんて頼んでないことが多いんですよね。

おそらく本音は「めんどくさいとは思いますが」なんですよ。

せいぜい「お手を煩わせますが」くらい。

「めんどくさい」とか「煩わしい」に比べると「ご無理」はなんか丁寧な気がするとか、パブリック感があるというか、そういうことなんだろうなーって思います。

でもなんか「無理」に全ての責任をおわせなくてもいいような気がするんですよね。

そんなに「無理」に負担をかけたら「無理」が可哀想です。

「無理」は本当に「無理」なときにだけに使えば良いのです。

「ウニの食感が無理」とか「どうか無理のないように」とかです。

なんて考えてる間に、仕事の打ち合わせの話がどんどん先に行ってしまうのはいつものことです。

仕事の打ち合わせといえば、仕事のメールの書き出しで「お世話になっております」なんてのも常套句ですよね。

目にするたびに「そんなにお世話したかな?」なんて逐一考えてしまって、おそらく「自分は他人のお世話をどれくらいしたか」を考える総時間を算出すると、探し物するのに費やす時間並みになってるかもしれません。

そんなこともあり、ぼくは相当かしこまらないといけない場合を除いでなるべくメールの冒頭は「こんにちは」にするようにしています。

やっぱり「こんにちは」が良いです。

挨拶ってとりあえず言っておいて損はないですよね。

その汎用性の高さは群を抜いてると思います。

って「とりあえず」なんて、「とりあえずビール」みたいで、ビールにも「こんにちは」に失礼ですね。

確固たる意志を持って「是が非でも」という心意気でビール飲みたいものですし、「こんにちは」という挨拶も使いたいところです。

しかしぼくは「是が非でも」ってくらいにビールが好きではありません。

飲み会でも一杯目からワインが飲みたい人です。

でも、場が白けるというか、空気乱す感があるので、オフィシャルな飲み会では乾杯の時にはビールを頼み、テキトーにジョッキ持って挨拶してまわったあとはそっと別れを告げて隅っこでワインを飲んでるのが好きです。

ぼくは普段から周りに絵を描いてることを公言している(美少女イラストを描いてることはタブーです)ので、ある程度ビールがまわって場がほぐれたあとは、「芸術家はおしゃれだな!」なんていってほっといてもらえます。

普段からそういうふんいきを出しておくのは大事なことだなぁって思います。

そして、そーいう気遣いをしなくてよくなったのは、ぼくにとってウィズコロナの良かったことの1つです。

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