こんにちは、ゴールデンウィーク中は家族サービスとHDDの整理でほとんど漫画を描いていないりとでございます。
なので今日は先日予告した通り平成の仮面ライダーについて語ります。「平成の」と言いながら仮面ライダーBLACK RXには触れません、あしからず。
ちなみに、よくメディアで平成ライダーについて熱く語ってる批評家の宇野常寛さんの論に激しく賛同する部分があるので、ひょっとしたら宇野さんの論を自分の感想と勘違いしてる箇所があるかもしれませんがご了承ください。
興味を持たれた方は「ゼロ年代の想像力」という本を読んでみてください。「あ、りとめパクったな」って箇所があるかと思います。
今回の記事は、平成ライダーシリーズそれぞれの「ここに痺れた!」という痺れポイントについて、
1、「今まで全く興味がなかったけど、ちょっと見てみようかという気になった」
2、「そうそう!そうでしたね!!懐かしい!!!」
という2パターンのいずれかの反応を期待しながら書きます。
場合によっては核心に触れるネタバレを含みますので「ちょうどこれからみようと思ってたんです」って方は読まないでください。
また、大いに個人の主観が入りますので、痺れポイントには個人差があることをご承知おきください。
大学時代、仮面ライダーが復活しました。
「ああ、あの世界征服とか言いながら幼稚園バスをジャックする敵と採石場で戦うやつね!」とかわかったようなことを思いながら見て衝撃をうけたのが「仮面ライダークウガ」でした。
セリフがいちいちかっこいいクウガ
クウガの敵は、封印されていた古代の戦闘民族「グロンギ」です。復活したグロンギたちは「ザギバスゲゲル」という儀式を行い、殺した人間の数を競います。
この、グロンギたちの会話シーンがいいんですね。「ガギグゲゴ」が多く取り入れられた謎の言語で会話をして、その会話の訳を一切しないという演出なんです。痺れます。わからないから不気味なのです。すごく。
ちなみに、彼らのせいでぼくは今でもデロンギの家電を見るたびクウガを思い出します。
主人公のオダギリジョーは、みんなを笑顔にするために旅をしている冒険家だったのですが、うっかり戦闘民族を封印した古代の戦士の力を手に入れてしまったので、みんなの笑顔のために戦うのです。
彼は、なるべく暴力には訴えたくない、話し合いたい人なのですが、言葉が通じない相手なので仕方なしに戦うんです。そこにヒーローの孤独を感じます。
しかし、ラスボスは言葉が通じるんですよ。
なのに一向に分かり合えない。だから戦わなければならない。雪原で血しぶきをあげ、号泣しながら繰り広げるラストバトルは激アツです。
また、縦割りの警察機構がクウガをバックアップしながら一つになっていく姿もかっこいいのです。
クウガの痺れ指数:痺痺痺痺
1話見逃しても話がわからなくなるサイコホラーなアギト
第1話で木の幹から人の腕が垂れてるショッキングなシーンが登場するのが「仮面ライダーアギト」です。木を割ると中から謎の変死体が出てきます。つまり人間には不可能ななんらかの方法で、人間が木の中に押し込まれていたのです。
「人の殺され方が残酷すぎて子どもに見せられない」という批判意見がおらが町の地方新聞に載った覚えがあります。
90年代に流行った「Xファイル」の雰囲気を醸すサイコな展開を続けるアギトですが、最後のオチを最初に書いちゃいますと、この物語は人類を生んだ双子の神の戦いに巻き込まれた人々の話なんですね。
アギトは「進化した人類の完成形」として描かれます。
双子の神はそれぞれアギトの出現について、一方は「今の不完全な人間が愛しい、だから進化の兆しを見せた人間は殺す」と天使を送り込み、もう一方は「人間は我々の手を離れ、自らの力で進化を始めた、これから見守るべきだ」と人類のアギトへの進化を手助けします。
この真相が明かされるのはかなり後半。
殺される人たちは、全員アギトへの進化の兆候を見せた人とその親族だったということが、物語が進んでいくにつれてわかってくるのです。その見せ方がたまらんのです。真実が語られるまでに巧妙に貼られる伏線と、明かされた時の「そうだったのかー‼︎」に痺れるのです。
実は主人公の翔一くんは、最初にアギトへの進化を完成した人なのですが、その時の出来事で記憶喪失となります。
翔一くんはほぼ生存本能で敵(天使)の出現を察知して現場に急行して戦うという謎の行動を繰り返していて、彼は一体何者なのか?というのを想像しながら見るのが楽しいのです。毎週ワクワクしながら見てました。
そして熱すぎる展開をクールダウンするために登場するのが、要潤演じる警視庁が作った人工のライダーG3です。
彼は、遠距離攻撃用の武器をたくさん搭載しているのに、なぜかいつも果敢に白兵戦を挑むのです。泣けてきます。そしてボコボコにされたところをクウガに助けられるのです。
アギトの痺れ指数:痺痺痺痺痺痺
恐ろしいことにいつの間にか2000字を超えてしまいました。
次回に続きたいと思います。