こんにちは、りとです。
今日はインテリアの話をしようかと思いますよ!
清家清さんの『私の家」ってご存知ですか?
清家清さんは戦後日本を代表する建築家さんで、画像検索とかすると「戦後間もない頃にこんなカッコいいデザインを!?」っていう建物がたくさん出て来ます。
casaブルータスでこんな記事があったりして「おお!」って思ったりしたところです。
そんな清家さんが、自分のために建てたのが『私の家』なんですね。
ぼくは「美の巨人たち」で特集された時に初めて知って驚いたのですが、この家にはドアがないんです。そう、風呂にもトイレにもです!
「一緒に暮らす家族に秘密があってはならない」という思想からなんですね。
衝撃でした。朝、歯磨きしているお父さんが隣で便器に座ってる娘に「今日は学校で何の勉強をするんだ?」なんて会話をするのだそうです。
でも、考えてみればもともと日本の生活って秘密のない文化で、ふすまとか障子なんていう、仕切ってないような仕切りで部屋を分けていたわけで、浮世絵なんかみてても割と平気で「子供をあやしながらおっとうとおっかあがヤっちゃってる」みたいな景色は普通に出てきます。
最近のおしゃれ建築雑誌なんかをみてても「家族がゆるく繋がれる家」なんてことで、部屋をしっかり区切らない間取りの家はたくさん出てくるので、清家清さんの『私の家』はその先駆けとも言えて、一般公開されてる『私の家』には、建築を学んでる方や建築ファンだけでなく、新しく家を建てようとしてる方とかも大勢詰め掛けてるそうです。
一方フランスでは…!?
その後『フランス人は10着しか服を持たない 』を読んでぼくは驚いたことがありました。
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
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著者さんがフランスでホームステイをしていた時、 夜「部屋着」でキッチンをうろうろしていたらマダムに驚かれた、というのです。
「裸」ではないんです「下着」でもないんです。それでも驚かれたというのです。
フランスでは家族間ですら部屋着を見せることははしたないとされているのだそうです。メイクしてる様を見せるのもNGです。
これは、たとえ家族であっても常に身なりに気を抜かず、いつまでも相手にとって魅力的な人間でいるため、なんだそうです。なので素の状態は見せない。
そういえば、『ごぶさた日記』という「相手に全てをさらけ出した結果、旦那とごぶさたです」というエッセイ本がありますよね「そういうことかー」とも思いました。
ごぶさた日記 子育て夫婦世代の寝室事情ルポ (コミックエッセイ)
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対極だなー、と思いました。
どっちがいいとか悪いとかではないと思うのですが、それぞれに思想信条があって、どっちもカッコいいな〜、いろんな考え方があって面白いなぁ〜、なんて思うと同時に「我が家はどうかなー?」って考えたりもしました。
まぁ、ぼくのブログの常連さんはぼくの絵を見て「お前は秘密が好きなんだろ!」とつっこまれてるかもしれませんね!
ぼくはイラストによく「見せずに醸す可愛さ」をこめてるつもりです!
竹久夢二とか大好きです!ロマンがありますよねー。
皆さんは、「さらけ出す」のと「秘密がある」のとどちらがお好みですか!?