ローンと仕事と責任と納得の話

先日車を買うかもしれなくて、ローンを組むかもしれないって話を書いたんですね。

rito.gameha.com

※ちなみに、この話で残価設定ローンについて「よくできてるな」って書いてますがオススメをしてるつもりはありませんのであしからず! 

※こういう補足で世のトリセツはどんどん分厚くなって結果誰も読まなくなるんですよね!ごめんなさい!

※でも漫画の枠外の脚注とかは好きでめっちゃ読んでました!

で、その後モンモンと考えたことがあって、今日はその話をしようと思います。

よかったらお付き合いください。

ローンを組むと、金利という欲しいもの本体とは別の料金が発生して割高になるわけで、そういった意味ではなんでもニコニコ現金(今はキャッシュレスか)一括払いが良いって論と、欲しいと思ったものは思った時の価値を享受するためにローンしてでも手に入れるべきだ論とがあると思うんですね。

どっちも正しいなって思うんですよ。

で、ぼくなりに考えてみると、金利ってつまり時間に対して支払ってるお金かなって思うんです。

欲しいものを手に入れるだけのお金を貯めるまでにかかる時間をショートカットするために支払うお金。

それってちょうど、例えばぼくが東京に行くときに、高速バスと電車と新幹線と飛行機って選択肢があって、それぞれにかかる運賃と時間がちょうど反比例してるのに似てるなってイメージです。

そう考えると、時間にお金を払うってのはアリかもしれません。

時間を買うことはできませんが、使う時間を減らすためにお金を掛けてるわけですから。

そして、そういうシステムを利用できるってことがありがたいなって思います。

一方で、戦後日本は家や車でローンを組ませてひたすら中流世帯から金利を巻き上げ経済を発展させてきたという論もあるみたいです。

ついでに、なんでも一括現金で支払える層はさらに富むシステムでもあります。

そういうことも含めて検討して自分なりに納得するのが大事なんじゃないかなって思うんです。

ぼくは自分の仕事に納得できています。

就職するために自分がした努力と、今現在背負っている仕事量と責任に対して「妥当だな」と思える許容範囲内の給料を貰ってる感じです。

もっと給料をもらいたければもっと高負荷な位置までいけばいいし、楽したければ安い給料で満足すれば良い。

自分的には、バランスの取れたトコにいるなって納得感があるんです。

そしてその結果として、時間を短縮するための選択肢を選ぶことができる。

これはありがたいことだなって思います。

心身ともに健康だったってことも含めて、運が良かったってこともあるだろうと思います。

世代論みたいなおおきな話にはしたくないなと思いながらそれでも脳裏にもたげちゃう話なんですが、ぼくはらは就職氷河期に世に放り出され、景気が持ち直し始めて「そーいえばフリーターが多い層がちょっと上にいるよねなんとかしないとね」みたいな頃にリーマンショックと東日本大震災が立て続けに起きて、そうこうしているうちに「NEET」の年齢制限を超えてしまい、再チャレンジの制度がどうのとか言ってた矢先にコロナです。

10年後とかどうなってるんでしょう。

高校の同級生に、就職した会社が数年後に吸収合併され、された側だった同級生の会社の社員は全員契約社員にされ、「君はまだ若いからここに止まる必要はない」とか言われて、一人暮らしがままならなくなったので実家に戻ったら、実家周辺は過疎化が進みすぎてそもそも求人がなく「もぉどうしたら良いかわからない」ってやつがいました。

その頃ぼくの「もう忙しすぎてあとは寝る間を削るしかない」って期間とかぶってしまって疎遠になってしまって、その後の彼と連絡が取れなくなってしまったのですが、きっと彼みたいな話は日本のどこにでもある話なんだろうなって思います。

こういうこと考えると、なんか胸が締め付けられる気がします。

ぼくはこれからも、ぼくにできる最大限の努力をしながら、でも楽しく、潰れないように潰されないように、与えられたものに感謝と納得をしながら生きていきたいなと思います。