小説を読んでて良かったなと思うこと

たまに「スピーチやプレゼンが上手いですね」と褒めらて「そんなことないですよ〜」とか言いながらひっそりとニヤニヤしてます。

自分が普段やってることで何が効いてるのかって振り返ると「小説を読むこと」だろうなって思います。

小説を読んでいると、普段生活してると接することのない日本語の使い方に接するので、いざ自分が何か発言するときに切れる言葉のカードが増えますよね。

「頭がいい人」ってのも、昔は学校の成績がいい人なイメージでしたが、次第に「咄嗟に豊富なカードの中から最適なデッキを組み上げて披露できる詩人みたいな人」に向けて感じるようになったりして…あ、これはスラム高校出身の僻みが若干混じってますね、ごめんなさい。

最近はあんまり聞かなくなりましたが、以前「小説は読んでも意味ない」みたいな言説をちらほらネットで見かけてた頃「そんなこともないけどなぁ」って思ってたりしてました。

…て、なんで今日はそんなことを書いてるかっていうとですね、この「小説は読んでも意味ない」っていう主張の中には「コスパ視点」があったなって思うんですね。

ライフハック、なんて言葉も良く見聞きして、ぼくもこの考え方自体はけっこう好きで、自分の生活の中で効率化できるところは自分のできる範囲で取り入れてみたりして遊んでいました。

なんか、ライフハック意識してるとデキるビジネスパーソンになったような感じがあったんですよね。

それが、最近はなんか、コスパとかタイパとか「効率」の反動が来てる感じがしません?

じっくり時間をかけて登場人物の心情を味わう韓国ドラマがNetflixで話題になってたり、3時間越える映画が話題になったりしてて。

去年は倍速視聴とか話題になりましたが、あの頃がコスパ時代のピークだったのかもしれないなー、とか思ってしまいます。

って、別に急に来たブームでもなく、フィルムカメラやレコードみたいなアナログ回帰の話はもうちょっと前からありましたよね。

ライフスタイル誌とかの「かっこいい大人な生活」として紹介されてたものが、もっと一般に普及し始めたのかもしれないな。

というわけで、ぼくも今年はもっとのんびりとした気持ちで小説が読みたいし、何なら映画とかゲームとか、楽しいことする時間が増えたらいいなぁ。

ところで、スピーチやプレゼンが上手くても、これが雑談力やコミュ力とはリンクしないことを最後に補足して本日のぼくのぼやきを終えたいと思います。