むかし残暑は寂しかった

以前も書いたことがあるかもしれないんですが、20年くらい前までは、お盆が開けたら急激に「夏の終わり」って雰囲気がそこらじゅうから醸し出されていたと記憶してるんですよ。

ひぐらしが鳴き始めて、朝夕が急激に涼しくなって、日が暮れたら鈴虫の鳴き声が聴こえてきて、なんだか意味もわからずセンチメンタルな気分になってきて「終わらないでくれ!夏!」とか思ってたもんです。

大学生のころなんて、前期の試験が8月上旬だったので試験が終わったら即お盆で「これじゃあ秋休みだ!夏休みが恋しい!」とか当時ホームページビルダーで作ってたホームページの日記に書いたことも懐かしい思い出です。

それが今や「早く終わってくれ、夏…」ですよ。

サザンの波乗りジョニーとか、ケツメイシの夏の思い出とか、あーいうのも別の世界線ですね。

そんな夏にぼくらがしてしまったのかと思うと、人ってホントに無くしてしまってから大事なものに気がつく悲しい生き物ですね。