いつかの記事で「今年の個人的本屋大賞や!」と語っていた小説『レーエンデ物語』の新刊を読みました。
相変わらず先が気になって気になって仕方がない物語で、壮大なお話なのに文章が読みやすく、でもうっかり最後まで読み終わるとあまりに切なくて余韻が余韻で仕方がないともていいお話でした。
次回で完結とのこと、どう終わるのか楽しみで仕方がありません。
他にも、今年の夏は何だか無性に漫画が読みたくなって「やたら盛り上がってるけど完結したっぽいから読んでみようか」とか思って何気なくゲオでレンタルした『からかい上手の高木さん』が、登場人物の表情とか背景の描写とかがとても好きで(ぼくが舞台である小豆島が好きなのもあると思います)グイグイ物語に入り込んでしまって最終巻では「いいお話だったなぁ」とか幸せな気分に浸れました。
そして時間差で40代半ばのおっさんが中学生の初恋のお話に感動している事実に震えたりもしたのですが、こういう物語に感動して心のビタミンを摂取すると「明日も頑張ろう」とか思えるし、自室でこっそり誰にも迷惑かけずに感動しているわけですからこれはいい事なのではないかと思い直したりしました。
巷では歳をとると感性が鈍るとか、むしろ感性が鈍ってる方が擦り傷で済む場面もあったり、歳相応な振る舞いを求められたりすることも多いですが、部屋で1人でいるときくらいはいつまでも若いオタクであれたら素敵だな、と思います。
そしてひとたび擬態して外に出たならば、職場の若手くんとかに「りとさんって漫画とか読まなさそうですよね!」とか言われて「読むどころか描いてるけどね」とか心の中で思いながらニヤニヤしたりするんです。