今週のお題「受験」
こんにちは、りとです。
今日はぼくが美術の大学を受験した時の思い出を語ろうと思います。
アニメ『ポポロクロイス物語』を録画予約して出かけた朝
美術大学は、筆記試験と面接以外に当日現場で絵を描く実技試験があります。
実技試験のためにぼくは高校1年の夏休みから毎週日曜日に絵画塾に通っていて、つまりその日はこれまでの努力の成果を発揮する日でした。
その年は、日本中のゲーム好きが泣いた『ポポロクロイス物語』のアニメを日曜朝にやってたので、試験に集中できるよう、きっちり録画予約を確認して出かけました。そして高ぶる心を沈めるため、アニメ『彼氏彼女の事情』のOP「天使のゆびきり」をウォークマンで聴きながら大学へ行きました。
実技試験は色彩構成(出されたテーマをもとにして抽象画みたいなのをかく)でした。
これまで何枚も何枚もいろんなテーマで描いてきました。
ペース配分もバッチリ、制限時間内で自分ができる最高のものが描けたと思いました。
実技試験のあと、面接がありました。
作品に手応えを感じていたぼくは、少し緊張していたものの自信満々で面接室に入りました。
席につくと、面接官の先生は最初にこう質問されました。
「君、実技試験の用紙に作品タイトル描いてないけど、アレわざと?」
「っ!?…あああああああ忘れてましたぁーーーーーーー!!!!」
その後の記憶は全く残っていません。
その日の『ポポロクロイス物語』を見たかどうかも覚えていません。
それから数日、鬱々とした日々を送りました。
でも、結果は合格でした。よかった。まじで。
「これが美術の大学か」って思った
大学生になって、とある授業で先生がこんな話をしました。
「うちの入試の実技試験に、答案用紙を切ってはならない、という注意事項はない。なのに誰も用紙を切ったり貼ったりして立体作品をつくろうとしない。それが私は不満だ。」
目から鱗でした。
よく覚えていませんが、答案用紙に「タイトルを必ず書きましょう」とは書いてなかったと思います。なのでぼくの場合、面接で「無題です」という答えることができれば100点だったかもしれません。
こういう考え方が許される世界が美術大学か!と思いました。
今も役立ってます
全然芸術家を輩出してなくて「有名大学以外は行く価値なし」と言われる美術大学ですが、ここで学んだ
1、「物事を他人とは別の切り口で見て考える」
2、「感覚や感性に訴えるプレゼンを準備して行う」
3、「お絵かきは人生最高の趣味」
の3つは、仕事でもプライベートでも今のぼくを大いに支えてくれています。特に仕事なんて「1」と「2」でぼくは評価されてると言っても過言ではありません。
そんな大事な4年間の出発点の日の思い出話でした。
最後に「3」が大いに活かされた漫画をご覧ください。
グランピレパ物語46話
この漫画は、長田アニキ(id:nagatakatsuki) 主催の「参加者それぞれがオリジナルの国とキャラをつくって互いに交流する」企画「PFCS」に便乗させてもらっています。
クレーム対応の神はぼくのデザインじゃないですよ?生みの親であるお米ヤロー (id:yaki295han)さんのイメージを忠実に再現しただけですからね!?
注:受験の際、今回の話のようにわざとタイトルを書かず「無題です」と面接で答えて不合格になった方がいらっしゃっても責任は負いかねますのでご了承ください。
ところで、こんなものを見つけたのですが、これは期待しても、イイですか!?